しつらえてとは

「大改造!劇的ビフォー・アフター」という番組を地上波で放送していて、家人が見ていたのですが、「◯◯をしつらえて・・・・」とナレーションが耳に入ってきました。

「しつらえる」・・・いにしえの響きを持つような、この言葉の意味、ご存知ですか?

「日本人が知っておきたい和のしきたり」山本三千子著
(ISBN:978-48379-8350-7)
私は、この本で「しつらい」、「しつらえる」について知りました。

この本を参考にして「しつらい」について書きます。
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しつらい

漢字では、「設い」とも「室礼」とも書きます。「設い」がもともとの言葉で平安時代にはあった言葉なんだそうです。

ネット辞書では、
「飾り付け、設備、装置」や「平安時代、宴・移転などの晴れの日に、寝殿の母屋や庇 (ひさし) に調度類を配置して室内の装飾としたこと。」とありますが、先に紹介した書籍では以下のように説明しています。

しつらいとは、季節や人生の節目に感謝や祈願、もてなしの心を込めて部屋を設えることです。  「日本人が知っておきたい和のしきたり」山本三千子著 より

上のほうにお雛様の写真があるのはそういうわけなんです。ひな祭りは、女の子の成長を祈願して行われる季節の行事です。

大切な女児の成長を願う、親や、周囲の大人たちの心がこもったしつらい(設い・室礼)なんですね。

室礼という言葉は日本で生まれたもので、「源氏物語」にも「しつらひ」とひらがなで登場します。 引用元は同上

「源氏物語」は、平安時代の中期成立で、平安時代は794年 (うぐいす鳴くよ平安京ですね。)から1185年ころなので、1000年前後のことです。1000年を超えて受け継がれて、しかもその心遣いの奥深さを知ることのできる、素敵な言葉ですね。

 

写真は京都の平等院です。「源氏物語」の「宇治十帖」の舞台になっています。0111550bd094d9ab6505719dcee0a59a_s


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しつらえる

現在は、「設い」と感じで書く事が一般的で「設える」と動詞でも使います。  (中略) インテリアをコーディネートするのとは質が異なり、部屋を美しく飾るためだけではありません。 感謝や願いなどの思いを花や野菜に託して盛る・・・引用元は同上

とあり、ネット辞書よりも深い意味をもたせています。こちらのほうがしっくり来る気がします。

盛り物

室礼では、お祝いの心や感謝の気持ちを言葉や品物に託すとき、飾るという表現は使わず「盛る」といいます。なぜ盛るというのか、その意味に気づいたのは室礼を始めてしばらく経った頃です。盛るという漢字は「皿」の上に「成」という字でできています。つまり物事を成しえますように、という「願いの心」、なし終えた「感謝の心」を皿にのせるということです。

引用元は同上

ただ、きれいに飾り付けるのではなく、感謝や願いの心を込めて「しつらえる」のだとわかります。日本文化の奥ゆかしさを感じさせてくれる言葉ですね。

最後に

アメリカからの文化に大きな影響を受けて、クリスマスから最近はハロウィンが定着しているのでしょうか。そんな中でも日本の伝統も忘れないようにしたいものだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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