唐招提寺(とうしょうだいじ)と鑑真(がんじん)

奈良の唐招提寺は、鑑真が759年に建立した寺です。

鑑真は、中学の社会科に出てきます。唐に生まれ、日本に渡来した奈良時代の高僧です。

鑑真

僧を名乗るには、位の高い僧から受戒と言う儀式を受ける必要があるのですが、当時の日本にはこれを行える僧がいませんでした。
そのために鑑真は日本から来日を求められます。
しかし、嵐による難破や弟子たちの反対などで、鑑真は、6回のチャレンジでやっと日本に到着したそうです。

こうして来日した鑑真は、日本の仏教制度を整えました。

 

うちわまきと覚盛(かくじょう)

唐招提寺はその後、平安時代以後に一時衰退しますが、鎌倉時代の僧「覚盛」によって復興されます。「唐招提寺のうちわまき」は、この中興の高僧、覚盛の高徳をしのぶ法要です。

覚盛上人(かくじょうしょうにん)は、殺生(せっしょう)を嫌い、修行中に蚊に刺されても、「蚊に自らの血を与えるのも菩薩行(ぼさつぎょう)だ」と言ったそうです。

覚盛上人の没後、上人の教えを受けた法華寺(ほっけじ)の尼僧たちが、「せめてこれで蚊を払ってほしい」と霊前にうちわを供えました。
そのうちわを寺に教えを受けに来た人に授けたことに由来してうちわまき≪中興忌梵網会(ちゅうこうきぼんもうえ)≫が行われます。

 

うちわまき

毎年、覚盛上人の命日である5月19日に舞楽の奉納があり、国宝の鼓楼(ころう)から厄除けのハート形のうちわがまかれます。

このうちわは、病魔退散や雷難・火難などの魔除けとしたり、農家では、害虫除けに苗代に立てたりするそうです。

以前は、うちわの取り合いになっていたようですが、現在は、先着200名に整理券が配られ、整理券を受け取った方は無料のうちわを、一人づつ受け取れるようになっています。

また拝観者には抽選権を配布し、当選者はうちわを受け取れます。

これに漏れた方は、寺内で販売しているうちわを買うこともできます。うちわは、配送中に壊れることを考慮して通販はしていません。唐招提寺にお出かけしてお手に入れてください。

拝観料:大人600円・中高生400円・小学生200円

唐招提寺ホームページ http://www.toshodaiji.jp/

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