ナイフ フォーク、ナイフの形、リシュリュー枢機卿

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ナイフの形

洋食用のナイフは先が丸くなっていますよね。安全のためにってのもあるのですが、ほかにも理由があったのだそうです。

ナイフの先を丸くしたのは17世紀のフランスでのことなんだそう。それまでは、食卓用のナイフも先はとがっていたそうです。そうして貴族の男たちは。食卓で誰の目も気にせずにそのナイフで歯をほじっていたのです。

当時は、まだテーブルマナーが確立していなくて、眉をひそめる人はいても男たちは平気でした。

 

ナイフとフォーク

 

リシュリュー枢機卿

リシュリュー枢機卿は、聖職者でフランスの政治家でもあります。
1585年に生まれ、1642年に亡くなりましたが、1624年から死去までの間。ルイ13世の宰相を務めました。デュマ作「三銃士」にも登場し、王妃や三銃士と対立して策謀を巡らす悪役として活躍します。

2009年~2010年には、三谷幸喜による「人形劇三銃士」がTV放送されたので、記憶にある方も多いのではないでしょうか。

彼は、近代フランスの礎を気づいた大政治家で洗練された趣味の人だったようです。

 

ナイフの形その2

さて、リシュリュー枢機卿登場でどうなるのでしょうか。

先に書きました、食卓のナイフで歯をほじる行為に我慢できなかったのがリシュリュー枢機卿その人でした。

彼は、自分の屋敷に招いた身分の高い客が、食卓で歯をほじるのを見て激怒し、召使に命じてナイフの先を丸く削らせました。
そうすると、歯をほじりたくても物理的にできなくなりました。

そしてこれを聞きつけた貴婦人たちもそろって枢機卿の真似をして、ナイフの先を削らせました。

こうして先の丸いナイフは、定着し世界に普及していったのだそうです。

この話にはフォークは出てきません。貴族の男たちは、先の丸いナイフを見て「それならば」とフォークで歯をほじろうとはしなかったようです。

 

この記事は、読まれる方によっては少々気分の悪いものかも知れませんが、歴史上のことなのでどうぞご了承ください。

 

 

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