小学低学年の学芸会の劇、先生はどう考え、どんな苦労をされている?

子供

スポンサーリンク


 

先日、書店で平積みの本を眺めていたら、「小二、教育技術」という本があり、買ってみました。

「学芸会指導のポイント」ってページがあります。学芸会って懐かしいですね。こんな(下写真)教室で学び、学芸会の練習をしているのでしょうね。

e5a7820369ee3aec2a38eb7282890f79_s

 

学芸会について先生たちがどのような苦労をされているのかご存知ですか?

スポンサーリンク



 

学芸会

学芸会は、小学校などの初等教育での呼び名で、中等教育(中学・高校)では、文化祭・学校祭・学園祭などとも呼ばれます。小学校ではほかに学習発表会と呼ぶこともあり、就学前の幼稚園や保育所では、生活発表会と言うことが多いようです。

本来文化祭は初等教育・中等教育における正規の教育課程であり、児童・生徒の履修(出席)が義務づけられている。その開催日時および準備日時は、学習指導要領の「出席しなければならない日数」および「授業時数」に算入される。
ウィキペディア(2015年10月2日)

 

学習指導要領第6章では、「文化行事」として「平素の学習活動の成果を発表し,その向上の意欲を一層高めたり,文化や芸術 に親しんだりするような活動を行うこと。」となっています。

学芸会を含む「特別活動」の時間は、文科省の小学校の標準授業時数では、1年生は34授業時数、2年生は35授業時数となっています。(1授業時数は45分間)

 

学習指導要領では

 

第1学年後半になると,教師を中心とする学級集団への所属感や一体感が現れ始 める。また,2,3人の小グループにおいて仲よく活動することはできるようにな る。しかし,友人関係は全体として流動的で結び付きも弱く,学級全体としての集 団のまとまりは欠けている。 第2学年になると,活動の中心となる児童が目立ち始め,他人の立場を認めた り,理解したりしようとする態度や,よりよい学級生活を築こうとする自主性など も次第に高まってくる。
(学習指導要領から抜粋)

 

小学生低学年の児童の発達の様子が述べられています。学芸会もこういったことにより、児童の社会的な成長のために要求されているようです。

ヤフー知恵袋では、『学芸会と言う名の公開処刑が・・・』だったり『先生が楽をするための学芸会・・・』なんてあるのですが、そんなものではないようです。

 

先に紹介した「小二、教育技術」と言う本の「学芸会指導のポイント」でも、冒頭には、

『学芸会ってどうしてあるの?行事予定表に書かれているから仕方ない・・・』とあり、学芸会を負担に思う先生がいることがわかります。知恵袋の『先生が楽をする・・・』は、誤解のようですね。

行事(学芸会)の準備をどう進めるか

「小二、教育技術」では『行事のなかで、普段見られないような子供たちの新たなチカラや魅力を発見・・・』とあります。

わかるような気がします。普段はお父さんやお母さん、ご家庭によってはおじいちゃんやおばあちゃんに甘えてきた子供たちが、集団行動を学んで成長して、生き生きと瞳を輝かせるのでしょうね。

729bb104348fefe0f18fd93f0ab0f8fd_s

以下、本の中で目に付いたアドバイスを箇条書きにしてみます。

  • 学芸会直前になって劇や表現に取り組み始めるのでなく、普段の授業や日常生活の中で子供たちが表現できるクラスを運営し・・・・。
  • 劇は押し付けるのではなく、子供たちの興味・関心の方向と一致させる。
  • 低学年が好み、盛り上がるストーリーのパターンを知る。
  • 子供たちに胸中イメージを持たせて、劇を作っていく。
  • かぶりもの、小道具はなるべく早く使用して子供たちに臨場感を
  • 保護者への連絡をこまめにし、保護者も一緒に学芸会に向けて歩んでいるような雰囲気に・・・

2チャンネルなんかだと、『どうしてうちの子が主役じゃないの?』なんて担任に詰め寄るモンスターペアレントがいたりします。先生たちは、そんな環境の中でこういったことを学びながら、子供たちとともに学芸会を作り上げておられるのですね。

お書きになったのは、教員生活30数年のベテランの先生です。ご経験の大きさをうかがうことができる内容でした。

 

終わりに

実は、小学2年生の男児がいます。彼は、1年生時に荒れた教室になじめず不登校の時期がありました。学校を訪問し、担任と学年主任相手に方針をうかがったりもしました。

そんなことがあって、紹介した本に興味を持ったのです。モンスターペアレントではない(つもり)ですが、学校に対する不信感が全くないと言ったらウソになります。それで、こんな本を読んで先生がどのように考え、低学年を指導しているのか知りたいと思いました。

『彼を知り、己を知れば百戦して殆(あや)うからず』で、先生の考え方を知らずにクレームをつけても・・・と思ったのでした。

読んでみると、先生も苦労されているんだなとわかりました。誤解で揶揄したりしないでおこうと思いました。

現状の日教組の活動は許せませんけどね。

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


 

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました