あしからずの意味と使い方、年上や目上の方に使って良い?

日本語

スポンサーリンク

「あしからず、ご了承ください」と言われたことがありますか?

普通に丁寧な表現だと思っていましたが、ネットで見るとそうでもないようです。丁寧な表現と思って、安易に使うと嫌われるかもしれませんよ。

どうしてそうなるのでしょう?

スポンサーリンク



あしからずの意味

漢字で書くと、「悪しからず」となります。
「(他意はないので)悪くとらないでくださいね。」という意味になります。

「ご注文の品物は完売いたしました。あしからずご了承ください。」などとも使います。

使った記憶は、あまりありませんが、特に失礼とかイヤな印象は持ってはいませんでした。
それが、ネットで見ると悪印象を感じる方が多いようです。

ネットで見かけた意見は

肯定的な意見で私と同じ理解をされている方のご意見です。

貴方の意向に添えなくて済まないという気持ちを表す言葉です。
悪く思わないでということであり、そう悪い言葉でもないと思う。

 

次からは悪い印象をお持ちの方のご意見です。

あしからずの後は、あなたの意見はもう聞きませんよーって感じで使いますので あまりいい感じではないですね。

 

実際自分が本当に「ごめんなさい、悪く思わないで下さい」って気持ちを伝えたいとき、 「あしからず」なんて言葉、まず選びません。

 

丁寧な表現ではないと思う。上から物をいわれている感じ。

 

「◯◯なのであしらからず」という表現を見かける。その度に馬鹿にされているようで不快に・・・

といった悪い感触のご意見のほうが多いようでちょっと驚きです。

 

「悪しからず」の後を省略すると失礼。省略せずに、「悪しからずご承知おきください。」などとすれば、問題ない。

このご意見はちょっと的外れですね。「あしからず」だけで独立した副詞なので省略はしていません。

 



 

あしからずの使い方

謝罪の意味合いで、「どうかお気を悪くされませんように・・・」と言った感じで使います。

先に書きましたように、「売り切れ」だったり、個人間では、飲み会のお誘いに対して「どうしても参加できない、あしからず」なんて使います。

 

でも、なぜこんなに悪い印象を受ける人が多いのでしょう。

それは、謝罪する側が、
「謝罪はここまでです。この先は何を言われてもお相手しません。」と言っているように聞こえるからでしょう。

1e8dfdd99509b4e42d27ec520db346a2_s

(著作権を気にせず使える写真が外人さんしかありませんでした。あしからず。)
早速使ってみました。笑

 

上の写真のように手を上げて、「ここから先はないよ」「そこまでにしてよね」というニュアンスを感じさせるのでしょうね。

謝罪する際、こちらの思わくに、『ここまで』という線引きがあったとしても、そのことを表に出さない方が良いと思います。

「申し訳ありません、どうかご容赦を」と低姿勢に出て、『これ以上要求してもダメそうだな・・・』と感じていただくほうが良いでしょう。

 

その線引をあからさまに出して、シャットウアウトして、「決定権はこちらにあるよ」と宣言するように相手には聞こえるので「上から目線!」に見られてしまうのでしょう。

もちろん、クレーマー対応などで、相手に与えるの印象を気にしていられないケースはあるでしょう。
でも、そうでない場合の方が多いと思いますので、受ける相手がどう思うのかまで考えるべきですね。

 

年上や目上の方には

特に、年上の方や目上の方相手に使って、失礼に当たる言葉ではありません。

ただ、相手が「上から目線」に感じる可能性のある言葉なので、年齢や肩書などよりも、親しさを基準に考えたほうが良いと思います。

気心の知れた相手なら、なんてことないでしょう。

少し距離がある間柄ですと、悪く取られて、疎遠になる可能性があるかもしれません。それも当方には、何が原因かもわからないかたちで。

これが最悪ですね。

 

特にメールや手紙など文書による連絡は注意が必要です。

面談や電話だと、声の調子や表情で伝わるものが文書だけっですと、誤解を受けやすいのです。

インターネットのおかげで、連絡方法も多様化しました。ちょっとしたことで関係を悪化させるなんてもったいないですよね。

 

終わりに

あしからずの使い方・・・としながら使わない方が良いって結論になってしまいました。

普通に丁寧な表現とおもっていたのですが、悪い印象に繋がる事が多いと知ることができました。

言葉は相手あってのものです。相手の立場に立って、発言することの重要さを再認識しました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 


スポンサーリンク

コメント

  1. けい より:

    あしからずを調べてみたら、この文を見つかりました。
    とても勉強になりました!

  2. 悪しからず より:

    物事を相手の立場で考えられない者が一般的…それが現在の世論だと言う事でしょうかね…
    なんか…サービスが無料でない事に不平を漏らす輩を連想しました。

  3. MEAL より:

    私も筆者同様「悪しからず」は悪い意味合いのものではないと考えます。
    今の日本人が、日本語を余り知らないせいで、昔ながらの日本語が悪いものになり消えていくのかと思うと胸が痛む思いをします…。勝手な印象を持つ前に、ちゃんと勉強して欲しいです。日本人であるなら、日本語そして日本国に愛着を持って欲しいです。

  4. […] あしからずご了承をお願いします。 […]

  5. […] 当ブログ管理人は、男性ですので、あしからず・・・。) […]

タイトルとURLをコピーしました