最近、耳にする「爆弾低気圧」ってなんでしょう。お天気だけではなく体調にも影響があるんだとか・・・、そういえば「ゲリラ豪雨」ってのもありました。おまけにそれぞれの呼び名が不適切って意見もあるんだそうです。
まとめて解説(怪説?)してみます。
爆弾低気圧は俗語だった?
爆弾低気圧とは、急速に発達し、台風並みの暴風雨を引き起こす温帯低気圧の俗語である。1980年にMIT(マサチューセッツ工科大学)の気象学者が提唱した。
日本の気象庁では予報用語として用いず、「急速に発達した低気圧」と言い換えている。
NHKは、「急速に発達した低気圧」のほかに「猛烈に発達した低気圧」と言うこともある。
読売新聞は、爆弾低気圧を「猛烈低気圧」と言い換えている。
以上、ウィキペディア(2015年10月2日)よりの引用ですが、どうして名称を統一しようとしないんでしょうね。
好き勝手に決めて、自分ところのが定着したら言い出しっぺだって自慢するんだろうか。それで、現実には、「爆弾低気圧」の方が人口に膾炙(かいしゃ)していますよね。
爆弾低気圧と台風とどう違う?
で、まじめに怪説、もとい解説してみると、爆弾低気圧は温帯低気圧、で台風は熱帯低気圧、です。
台風(熱帯低気圧)は海面温度の上昇により蒸発して上昇気流が発生して起こる。従って海上で発生します。
変わって爆弾低気圧(温帯低気圧)は暖気と寒気の差から上昇気流が発生して起こる。陸でも海でも発生します。
発生するメカニズムと場所が違うんですね。
爆弾低気圧は、冬の嵐、春一番などと言われていて危険であるという認識はあったようです。
春一番の語源
1859年に長崎県郷ノ浦町から出漁した漁船が強い風で転覆、53人の漁師全員がなくなった事故以来、漁師によって春先の強い南風を「春一番」「春一」と呼ばれている。現地岬には「春一番の塔」が建てられている。『気象庁「春一番」について』
春一番って春の明るさをイメージしてましたが、危険なものだったんですね。
ではゲリラ豪雨は?
予測困難な積乱雲の発生による突発的で、局地的、な豪雨を指す、明確な定義はなく気象庁も用いていない。1969年に読売新聞が最初に使い、2008年にマスコミが多用、「新語・流行語大賞」に選ばれた。(ウィキペディア2015年10月3日)
気象庁は「ゲリラ豪雨」でなく「局地的大雨」と言うのだそうです。
「爆弾低気圧」「ゲリラ豪雨」不適切な呼び名?
ここからが笑ってしまうのですが、不適切の理由が『爆弾、ゲリラと軍事を連想させるから・・・』らしいんですよね。他には、全く新しい現象ではなく昔からの呼び名があるから、わざわざ新語に変えなくてもってのもあるらしいのですが・・・。
「人類の歴史は戦争の歴史」と言われるように、今現在でもどこかで争いは起こっていて人々が殺しあっているのですよね。それなのに軍事を連想するからって何を言っているんだろうと思います。
日本は、一部では平和なんでしょうけど、北朝鮮に拉致され、帰れない被害者と帰りを待ちわびる家族がいますよね。自分には直接関係ないから無視して、爆弾とか、ゲリラとか野蛮だから使わないでおこうってことなんでしょうかね。軍事用語を使わなければ世界は平和になるとでも思ってるんだろうか。
『不幸な人々がいるから、軍事用語をもてあそんではいけない』、はわかります。そういうことならマスコミで頻繁に使われ、視聴者に認識されてしまったり、「新語・流行語大賞」に選ばれる以前の問題だと思うのです。
視聴率稼ぎに話題作りで、「爆弾」とか「ゲリラ」とか多用しておいて、話題作りの時期が過ぎたら、まことしやかな顔をして、『爆弾?ゲリラ?戦争を礼賛しているみたいだからやめよう』と述べて、新たな話題作りにしようとする、報道番組のキャスターやら評論家・学者を連想してしまいますね。
なんてことで今回は、マスコミ嫌いなブログ管理人の一面をお見せしました。最後までお読みいただきありがとうございました。