私には、現在7歳の男の子がいます。
2歳の頃だったと思いますが、プラスチックのおもちゃの一部を飲み込み、のどに詰まらせたことがあります。
遊んでたのが急に動かなくなり「ゲホッゲホッ」とせき込み始めました。私は、『何が何やら』状態ですぐに動けませんでした。ただ、そこには嫁もいまして嫁の反応は速かったです。
「のどに詰まらせた!」と叫んで子供を抱きかかえました。それでやっと事態を飲み込めた私も一緒に子供の足をつかんで逆さまにし、背中をたたきました。
すると、すぐに飲み込んだおもちゃを吐き出しました。この程度で済んでありがたいことです。
そんなことを思い出し、赤ちゃんの誤飲について調べてみました。
誤飲一位はタバコ
厚生省は、「家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」を公表していて、その中に「小児の誤飲事故」の項があります。
これによると、小児の誤飲事故では、「タバコ」の誤飲が最も多く、実に34年間首位なんですね。
喫煙者がいなくて、タバコを置いていない家庭だってあるはずなのに何故なんでしょうね。大人が口にくわえているのを見て、マネしてしまうのかもしれませんね。
赤ちゃんタバコ誤飲の対処
ニコチンの致死量は、乳幼児でタバコ0.5~1本分との怖いデータがあります。
でも、通常は嘔吐してしまい、タバコを吐き出すので重篤になることはまれなんだそうです。
ただ、灰皿に水を入れていたり、ジュースの入った缶を灰皿代わりにしていたりして、ニコチンが溶けだしているものを飲んだりすると吸収が早く、症状も重くなることがあるようです。
同じ理由から、タバコを食べてしまった場合に吐き出させようとして水や牛乳を飲ませるのは、事態を悪化させることになるのでご注意ください。
タバコの誤飲に対して、ネットで見ますと医療機関による「胃洗浄」が言われています。これは口からパイプを差し込み、文字通りの胃の洗浄を行うことで子供や赤ちゃんにとってはとても苦痛なことです。
しかし、実際のところは世界でタバコ誤飲による子供の死亡事例は報告されていないそうです。誤飲した子供は、致死量を超えて飲むことはできないようで、胃洗浄の必要性はないとの見解が出てきています。
中毒学会では、『タバコ誤飲に対する胃洗浄は子供にとって有害でしかない』と説明しており、最近では胃洗浄を行わない医療機関も増えているようです。
保護者としては、何をおいても赤ちゃんの手の届くところにタバコや灰皿等を置かないことが第一なのは言うまでもありません。
タバコ誤飲の症状発現時間
誤飲後30分~4時間
タバコの浸出液を飲んだ場合は15分以内
高濃度の場合は5分以内に死亡
となっており、浸出液を飲んだり、1/4本以上を食べたことがわかっている時は、早急に医療機関を受診するべきです。少量摂取の場合は、4時間程度注意深く観察し、異常が感じられたら受診をすべきです。まる1日経過で異常が見られなければまず安心だが、病院に相談はしておいたほうがよいとのことです。
タバコ以下の誤飲は
タバコ以下の誤飲事故では、
2位:医薬品・医薬部外品
3位:プラスチック製品
4位:金属製品
5位:玩具
6位:洗剤類・電池
7位:硬貨
となっています。
「平成24年家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告」(厚生省)より
電話が携帯電話に、パソコンはノートパソコンやタブレットに、と身の回りのものは可能な限り小型化されて便利になりました。
その結果、赤ちゃんには危険が増したように思えます。ボタン電池なんて最たるものですね。
大切な赤ちゃんを守るために環境にへの特別な配慮が必要だと思いました。