嗅覚は、人間の感覚の中でも特に敏感なんだそうです。10億分の1という微量でも匂いを感じることがあるくらいなんだそう。
でも、慣れやすく、同じ臭いの中で長時間いると気にならなくなってしまいます。
そう思うと気になりませんか?普段使っている香水が他の人にとっては、悪臭かもしれないなんてね。
家の中の臭いも、家族は気にならないのに、お客様は悪臭を感じて・・・と思うと心配ですね。そこで、部屋の臭いを消す方法を解説します。
臭いと匂い
まず、この2つの「におい」はどう違うのでしょうか。
「臭い」は(くさい)とも読みます。そこからわかるように、同じ不快に感じるものを言う場合には「臭い」を使います。
対して快く感じるものには「匂い」を使います。以下が使用例です。
- 下水の臭い・トイレの臭い
- 花の匂い・シャンプーの匂い
それでは、次項から臭いを消す方法を解説していきます。
臭いを吸着・吸収
活性炭は、臭いの成分を吸着して除去します。活性炭は、多孔質の物質でその微細な孔に多くの物質を吸着させる性質があり、脱臭や水質浄化などに利用されています。
冷蔵庫に活性炭を入れて消臭なんてのも良くやっていますよね。
一般的な消臭剤にも臭いを吸着する成分が含まれていますし、観葉植物も臭いを取り除いてくれます。
臭いを分解
空気清浄機の中には、オゾンで臭いを分解するタイプのものがあります。またトイレの洗剤は、酸やアルカリなどで臭いの成分を分解します。
芳香
いい香りの芳香剤は、臭いに対抗して香りを放ち悪臭を感じさせなくしてくれます。
次は臭いの発生場所に合わせた対策を紹介します。
玄関の臭い
玄関には、エタノールスプレーを置いておくと便利です。薬局に消毒用のエタノール(60~80%)が売ってあるので、それをスプレーボトルに入れておきます。
帰宅時の上着には、食べ物やタバコの臭いなどが付着しています。玄関でエタノールスプレーをしてやると、効果的に消臭できます。
また、脱いだ靴にもエタノールをスプレーしましょう。靴特有の臭いが取れますよ。
キッチンの臭い
キッチンで活躍するのは重曹です。重曹大さじ1杯に水500mlを加えてスプレーボトルに入れます。
生ごみの臭いは酸性なので、アルカリ性の重曹水をスプレーして臭いを除去します。
シンク内の排水口の臭い消しには、重曹水をスプレーします。
また生ごみを入れるゴミ箱には、重曹を粉のまま敷きます。その上に新聞紙を広げて生ごみを入れると生ごみの臭いは激減します。
生ごみの上からこまめに重曹水をスプレーしても効果があります。
浴室の臭い
浴室全体、タイルの目地、パッキン部分に「玄関」の項で紹介したエタノールをスプレーしておくと、消臭とカビ予防になります。
浴室の換気をするときには、窓を少し開けましょう。上昇気流によって臭いや湿気が浴室にこもりません。
浴室外の洗濯機の排水口は、汚れと匂いがたまりやすいです。エタノールスプレーが、殺菌と消臭に効果的です。
トイレの臭い
トイレの消臭には、酢100mlと水400mlを混ぜて、スプレーボトルに入れておきます。
トイレ全体と便器にひと吹きすると、臭いがなくなります。酢の臭いは、しばらくすると消えるので気になりません。
また、酢のスプレーは、キッチンで魚の臭いの消臭にも効果があります。
その他
洗濯物の部屋干しには、窓を開け、扇風機から洗濯物に風を当てて窓に風を逃します。2時間程度扇風機を回しておけば乾きも早く、臭いの発生も防げます。
いかがでしたでしょうか。
ちょっとした気遣いで、家族にもお客様にも心地よい空間ができればいいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。