ちょっと知りたい雑学

彼岸とは、2016年の彼岸の入りは

春の息吹も感じられるようになりました。

お彼岸も近づいて来ましたが、「彼岸」ってあまり、耳にしなくなりましたね。


彼岸とは

三途の川の向こう岸が彼岸(ひがん)です。川のこちら側は此岸(しがん)と言います。
三途の川を渡るとあの世で、渡る手前がこの世です。

三途とは、川を渡る方法が3つあるということで、善人は、橋を渡ります。普通の人は、浅瀬を渡り、悪人は、深い急な流れを渡らなければいけません。

悪いことをすると、死んでからも苦しい目に会うよと教えているのでしょうね。

 

渡り切るとおじいさんとおばあさんがいて、着物をはぎ取られてしまいます。その着物を木の枝にかけると枝がしなります。悪人は、深いところを渡ったので濡れていて、大きくしなります。

このことは閻魔大王に伝えられ、お裁きの資料となります。善人は、橋を渡って濡れていないのですが、悪人の着物を善人にかけてやると「濡れ衣をきせる」事になるという話もあります。

ただ、「濡れ衣をきせる」の語源は三途の川とは無関係に解説されているようです。

 

2016年の彼岸は

お彼岸は、年2回、春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)として前後の3日間合わせて7日間を言います。そこで今年、2016年の彼岸は次のようになります。

春彼岸

秋彼岸


彼岸のお供え

春分の日と秋分の日は、ちょうど太陽が真東から昇って真西に沈む時期になります。
昔は、西方に極楽浄土(ごくらくじょうど)があると考えられていて、極楽に旅だった故人に思いをはせていました。

そこから、春彼岸にはぼたもちを、秋彼岸にはおはぎを仏壇に供え、先祖の供養にとお墓参りをする風習になったのだそうです。

ぼたもちは漢字で書くと「牡丹餅」、おはぎは「お萩」となり、それぞれの季節に咲く花にちなんでこう呼ばれます。

呼び名は季節で変わりますが、実は一緒のものなのですね。ただ、現代では、年中「おはぎ」で通すお店が多いようです。

 

暑さ寒さも彼岸まで

春彼岸は、凍えるような冬の寒さが、秋彼岸はうだるような夏の暑さがそれぞれ峠を越すというような意味で言われた慣用句です。

「辛いこともいずれ時期が来れば去っていく」というような意味で使われることもあります。

 

最後に

お彼岸に一族が集まってご先祖供養をすることも少なくなっていますが、春秋の彼岸は、気候も穏やかで過ごしやすい時期です。

手を合わせて、自分と先祖のつながりを思えば、気持ちもあらたまるのではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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