ちょっと知りたい雑学

NHKスペシャル2020巻頭言、南谷真鈴の記錄と滑落事故、ユニクロ後援

NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」(1/1放送)に、南谷真鈴さんがゲスト出演されます。

 

世界最年少、と日本人で初、現在日本人ただ一人の記錄を持つ南谷真鈴さん、その記錄「探検家グランドスラム」とはなにか?

記錄達成までの行動力、資金集めの苦労や、ユニクロとの協力、あわや遭難かという滑落事故、記録達成の歴史などをまとめました。

 

 

 

Marin Minamiya公式サイトより引用

南谷真鈴

南谷真鈴さんは、1歳半からマレーシア・大連・上海・香港と転々、高校3年生で日本の高校に転入し、現在早稲田大学政治経済学部に在学中です。

習い事が、バイオリン・ピアノ・ギター・マリンバ・ドラムで、部活が、バレー・陸上・乗馬って多芸多才ですね。おそらく裕福なご家庭でもあるんだと思います。

 

探検家グランドスラム

「探検家グランドスラム」とは、「 ザ・エクスプローラーズ・グランドスラム(the Explorers Grand Slam)」とも言い、後述する7大陸最高峰の山頂と北極点・南極点の全てに到達することを言います。

 

南谷真鈴で調べると、「探検家グランドスラムを世界最年少(20歳と112日)で達成」と言うのが華々しく言われています。

それで、日本人では、何人目の達成者なの?と、グランドスラム達成者の名前を見ていくと、日本人名がないのです。

 

つまり、日本人として最初の、そして現在のところただ一人の達成者です。そのことももっと讃えられていいのでは、と思いますね。

 

七大陸最高峰

七大陸最高峰を高い順に並べています。

  1. アジア大陸:エベレスト(中華人民共和国・ネパール、8,848m)
  2. 南アメリカ大陸:アコンカグア(アルゼンチン、6,962m)
  3. 北アメリカ大陸:デナリ(アメリカ合衆国、6,190m)
  4. ヨーロッパ大陸:エルブルス山(ロシア連邦、5,642m)
  5. アフリカ大陸:キリマンジャロ(タンザニア、5,895m)
  6. 南極大陸:ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)
  7. オーストラリア大陸:コジオスコ(オーストラリア、2,228m)

 

探検家グランドスラムを達成した日本人は、南谷真鈴さんだけですが、この七大陸最高峰を制した日本人女性がおられます。

田部井淳子さんと言う方が、1992年に女性として、世界で初めて七大陸最高峰に登られています。日本女性は強いですね。

 

資金集めとユニクロの後援

登山と言うのは、膨大な費用がかかります。

エベレストで必要な費用を羅列すると

エベレストでは、山頂で気温マイナス25℃になります。回収不能な遺体も100体ほど放置されているそうです。命を守るために装備ひとつとっても、安物なんか使えません。

上記したような様々な費用がかかり、数百万から1千万くらいはかかるのじゃないかと思います。

 

南谷真鈴さんは、13歳で、世界最高峰のエベレストに「登りたい」と思い、17歳で日本に帰ります。帰国後「登りたい」気持ちが高揚し、「エベレストに登りたい」とお父様に言うと、「いいよ、でもお金は出さない、自分でなんとかしなさい」と返されます。お父様は、そう言えばあきらめるだろうと思ったようです。

 

ここからの行動がすごい。20歳までにエベレスト登頂すれば、日本人最年少記錄になる、これを達成すれば話題になる!とスポンサー探しを始めます。

17歳でこの行動力ですよ。

 

ただ簡単には行かなかったようです。1日に100件電話しても反応は、1件か2件、それでもあきらめずに継続したそうです。

その努力は、新聞にも取り上げられ、南谷真鈴さんの記事を読んだ女性から、「私は、老齢で山に登れない、代わりに景色を見て来て」と寄付もあったそうです。

その後も継続した行動力が実を結び、ユニクロがスポンサーになり、偉業達成へと突き進んだんですね。

 

エベレストに日本人最年少で登頂を達成した南谷真鈴さんは、ユニクロ(UNIQLO)の「グローバルブランドアンバサダー」に就任されます。

「ユニクロ」の「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」「フリース」などを着用して、エベレストや南極点到達に成功し、「苛酷な環境下でもとても快適だった」と語っています。

エベレスト登頂時は、ユニクロと何度もすりあわせ、女性視点からの意見やリクエストを入れて、特注のダウンスーツを完成し、着用されたそうです。

 

世界最年少・日本人初の記錄保持者とあっては、ユニクロにとっても強力な看板になるのでしょうね。

 

.hada-senka.comより引用

滑落事故

2015年、高校3年生の南谷真鈴さんは、滑落事故に会い、あわやということもあったそうです。

それは、長野県の八ヶ岳連邦にある阿弥陀岳から下山中のことです。お互いの体をつないでいたロープが足にからみ、外そうとして、誤って250mも滑落、奇跡的に大きな怪我はありませんでした。

自力で、雪に穴を掘り、寒さから身を守ります。翌朝ヘリに発見され、救助されますが、この経験を「山に生かされた」と思い、滑落事故を恐怖にとらえるどころか、登山を継続するバネにしちゃったのだから、見上げたものです。

 

事故の恐怖から、山に登れなくなる登山家もいる、ということなので、こちらもすごい人だと思います。

 

南谷真鈴の登山・冒険歴

  1. 2015年1月、南アメリカ大陸:アコンカグア6,962m)
  2. 〃7月、アフリカ大陸:キリマンジャロ5,895m)
  3. 〃12月、オーストラリア大陸:コジオスコ2,228m)
  4. 〃南極大陸:ヴィンソン・マシフ4,892m)
  5. 2016年1月、南極点到達
  6. 〃3月、ヨーロッパ大陸:エルブルス山(ロシア連邦、5,642m)
  7. 〃5月、アジア大陸:エベレスト8,848m)
  8. 〃7月、北アメリカ大陸:デナリ6,190m)
  9. 2017年4月、北極点到達

以上が、7大陸最高峰と北極点・南極点の「探検家グランドスラム」達成の歴史ですが、その間に

  1. 2015年8月、モンブラン:仏伊国境(4,810m
  2. 〃10月、マナスル:ネパール(8,163m)
  3. 2016年2月、カルステンツ:ニューギニア島(4,884m

の3つもはさんでいるのです。

多芸多才と先に書きましたが、多登山?多探検?もう、日本語を思いつきません。

 

南谷真鈴の原動力

この記事を書いていて、気づいたことが2つあります。

この2つが、南谷真鈴さんを世界最年少で、日本人初と言う偉業にたどり着かせる、原動力になっているのじゃないかなと思いました。

 

まとめ

NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」(1/1放送)に出演の南谷真鈴さんのプロフィールと偉大な記錄「世界最年少・日本人初の探検家グランドスラム達成」、その記錄のもととなる、七大陸最高峰について解説しました。

資金集めのエピソード、ユニクロの後援、滑落事故であわや!の経験、記錄達成までの歴史と、記錄達成の原動力と思えるポイントを解説しました。

 

ご本人は、ご自分を「探検家」や「登山家」とは思っていない・・・ともおっしゃっています。

これまでの行動力で、次は何をやってくれるのか?と期待は大きいですね。

 

同放送出演のスプツニ子氏の記事はこちらです。

同放送主演の谷口怜央氏の記事はこちらです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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