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NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」(1/1放送)に、南谷真鈴さんがゲスト出演されます。
世界最年少、と日本人で初、現在日本人ただ一人の記錄を持つ南谷真鈴さん、その記錄「探検家グランドスラム」とはなにか?
記錄達成までの行動力、資金集めの苦労や、ユニクロとの協力、あわや遭難かという滑落事故、記録達成の歴史などをまとめました。
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南谷真鈴
- みなみやまりん
- 1996年12月20日生まれ
- 神奈川県生まれ
- 血液型:O
- 習い事:バイオリン、ピアノ、ギター、マリンバ、ドラム
- 部活:バレー、陸上、乗馬
- 「探検家グランドスラム」を世界最年少で達成
- ユニクロのグローバルブランドアンバサダー
南谷真鈴さんは、1歳半からマレーシア・大連・上海・香港と転々、高校3年生で日本の高校に転入し、現在早稲田大学政治経済学部に在学中です。
習い事が、バイオリン・ピアノ・ギター・マリンバ・ドラムで、部活が、バレー・陸上・乗馬って多芸多才ですね。おそらく裕福なご家庭でもあるんだと思います。
探検家グランドスラム
「探検家グランドスラム」とは、「 ザ・エクスプローラーズ・グランドスラム(the Explorers Grand Slam)」とも言い、後述する7大陸最高峰の山頂と北極点・南極点の全てに到達することを言います。
南谷真鈴で調べると、「探検家グランドスラムを世界最年少(20歳と112日)で達成」と言うのが華々しく言われています。
それで、日本人では、何人目の達成者なの?と、グランドスラム達成者の名前を見ていくと、日本人名がないのです。
つまり、日本人として最初の、そして現在のところただ一人の達成者です。そのことももっと讃えられていいのでは、と思いますね。
七大陸最高峰
七大陸最高峰を高い順に並べています。
- アジア大陸:エベレスト(中華人民共和国・ネパール、8,848m)
- 南アメリカ大陸:アコンカグア(アルゼンチン、6,962m)
- 北アメリカ大陸:デナリ(アメリカ合衆国、6,190m)
- ヨーロッパ大陸:エルブルス山(ロシア連邦、5,642m)
- アフリカ大陸:キリマンジャロ(タンザニア、5,895m)
- 南極大陸:ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)
- オーストラリア大陸:コジオスコ(オーストラリア、2,228m)
探検家グランドスラムを達成した日本人は、南谷真鈴さんだけですが、この七大陸最高峰を制した日本人女性がおられます。
田部井淳子さんと言う方が、1992年に女性として、世界で初めて七大陸最高峰に登られています。日本女性は強いですね。
資金集めとユニクロの後援
登山と言うのは、膨大な費用がかかります。
エベレストで必要な費用を羅列すると
- 入山料:約110万円
- ルート使用料:25万円
- ベースキャンプのゴミ処理代金預け金:40万円
- 装備費用
- シェルパ費用
- 渡航費用
- 滞在費
エベレストでは、山頂で気温マイナス25℃になります。回収不能な遺体も100体ほど放置されているそうです。命を守るために装備ひとつとっても、安物なんか使えません。
上記したような様々な費用がかかり、数百万から1千万くらいはかかるのじゃないかと思います。
南谷真鈴さんは、13歳で、世界最高峰のエベレストに「登りたい」と思い、17歳で日本に帰ります。帰国後「登りたい」気持ちが高揚し、「エベレストに登りたい」とお父様に言うと、「いいよ、でもお金は出さない、自分でなんとかしなさい」と返されます。お父様は、そう言えばあきらめるだろうと思ったようです。
ここからの行動がすごい。20歳までにエベレスト登頂すれば、日本人最年少記錄になる、これを達成すれば話題になる!とスポンサー探しを始めます。
17歳でこの行動力ですよ。
ただ簡単には行かなかったようです。1日に100件電話しても反応は、1件か2件、それでもあきらめずに継続したそうです。
その努力は、新聞にも取り上げられ、南谷真鈴さんの記事を読んだ女性から、「私は、老齢で山に登れない、代わりに景色を見て来て」と寄付もあったそうです。
その後も継続した行動力が実を結び、ユニクロがスポンサーになり、偉業達成へと突き進んだんですね。
エベレストに日本人最年少で登頂を達成した南谷真鈴さんは、ユニクロ(UNIQLO)の「グローバルブランドアンバサダー」に就任されます。
「ユニクロ」の「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」「フリース」などを着用して、エベレストや南極点到達に成功し、「苛酷な環境下でもとても快適だった」と語っています。
エベレスト登頂時は、ユニクロと何度もすりあわせ、女性視点からの意見やリクエストを入れて、特注のダウンスーツを完成し、着用されたそうです。
世界最年少・日本人初の記錄保持者とあっては、ユニクロにとっても強力な看板になるのでしょうね。
滑落事故
2015年、高校3年生の南谷真鈴さんは、滑落事故に会い、あわやということもあったそうです。
それは、長野県の八ヶ岳連邦にある阿弥陀岳から下山中のことです。お互いの体をつないでいたロープが足にからみ、外そうとして、誤って250mも滑落、奇跡的に大きな怪我はありませんでした。
自力で、雪に穴を掘り、寒さから身を守ります。翌朝ヘリに発見され、救助されますが、この経験を「山に生かされた」と思い、滑落事故を恐怖にとらえるどころか、登山を継続するバネにしちゃったのだから、見上げたものです。
事故の恐怖から、山に登れなくなる登山家もいる、ということなので、こちらもすごい人だと思います。
南谷真鈴の登山・冒険歴
- 2015年1月、南アメリカ大陸:アコンカグア(6,962m)
- 〃7月、アフリカ大陸:キリマンジャロ(5,895m)
- 〃12月、オーストラリア大陸:コジオスコ(2,228m)
- 〃南極大陸:ヴィンソン・マシフ(4,892m)
- 2016年1月、南極点到達
- 〃3月、ヨーロッパ大陸:エルブルス山(ロシア連邦、5,642m)
- 〃5月、アジア大陸:エベレスト(8,848m)
- 〃7月、北アメリカ大陸:デナリ(6,190m)
- 2017年4月、北極点到達
以上が、7大陸最高峰と北極点・南極点の「探検家グランドスラム」達成の歴史ですが、その間に
- 2015年8月、モンブラン:仏伊国境(4,810m)
- 〃10月、マナスル:ネパール(8,163m)
- 2016年2月、カルステンツ:ニューギニア島(4,884m)
の3つもはさんでいるのです。
多芸多才と先に書きましたが、多登山?多探検?もう、日本語を思いつきません。
南谷真鈴の原動力
この記事を書いていて、気づいたことが2つあります。
- 「お金はださない」と言われて、アイディアを絞り行動した
- 滑落事故を恐怖にとらえず、行動のバネにした
この2つが、南谷真鈴さんを世界最年少で、日本人初と言う偉業にたどり着かせる、原動力になっているのじゃないかなと思いました。
まとめ
NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」(1/1放送)に出演の南谷真鈴さんのプロフィールと偉大な記錄「世界最年少・日本人初の探検家グランドスラム達成」、その記錄のもととなる、七大陸最高峰について解説しました。
資金集めのエピソード、ユニクロの後援、滑落事故であわや!の経験、記錄達成までの歴史と、記錄達成の原動力と思えるポイントを解説しました。
ご本人は、ご自分を「探検家」や「登山家」とは思っていない・・・ともおっしゃっています。
これまでの行動力で、次は何をやってくれるのか?と期待は大きいですね。
同放送出演のスプツニ子氏の記事はこちらです。
同放送主演の谷口怜央氏の記事はこちらです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
[…] 同放送に出演の南谷真鈴氏の記事はこちらです。 […]
[…] れてた、南谷真鈴さんが、山での滑落事故であわやという経験をしながら、「山に生かされた」と新たに探検にチャレンジすると言う記事を書きましたが、通じるものがあると思います。 […]