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何気なく耳にした「二つ返事で・・・」、多分TVから聞こえてきたんだと思いますが、「どうして二つなのかな?」と思いました。
疑問に思ったら調べなきゃ、です。
で、ネットを見ると、もう一度びっくり!「二つ返事、一つ返事、どっち」なんてサイトが並んでます。
「一つ返事」??そんなん聞いたことないです。
で、まとめてみました。
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二つ返事とは
- 仕事などをたのんだとき、気持ちよく引き受けること
- 【使い方】そういう楽しい仕事なら、二つ返事で引き受ける
- 【反対語】生返事
「国語学習辞典」からです。一つ返事は掲載されていません。
あー、良かった、載ってたらどうしようかと思いました。
もう1冊の「新明解国語辞典」には、どちらも掲載されていません。
一つ返事
これは、誤用です。
小さい頃に
「はいはい」
と返事した時に、親とか先生から
「返事は一回!」と注意されたんでしょう。
それから誰かの二つ返事を聞いて、
「あ、間違ってるー。返事は一回なんだよねー。」
と、脳内変換しちゃったんでしょうか?笑
そもそも、一つだったらわざわざ一つ返事と言わなくても、返事だけでいいと思うんですよね。そこんとこをわからずに
「二つはおかしい、一つの間違いだろ」
って考える非論理的な人、たまにいますよね。
で、取り扱ってる概ねのサイトが、「一つ返事は誤用」と解説しているので安心したのですが、あるサイトに恐るべきことが書かれてました。
辞典に載ってる
『日本国語大辞典 第2版』を引いてみると「一つ返事」の項目が『女工哀史』(1925)の用例とともに立項されて(後略)日本語どうでしょう
え?載せちゃったの??
非論理的な誤用の造語を活字にしちゃうと、信じる人が連鎖するんではと心配になります。
以前、住んでた街に「Restauran・・最後の(t)がない」と書かれた看板がありました。レストランの看板です。
「受験生が勘違いして覚えたらどうすんだろ」と思ったものです。手書きのメモならまだしも、でっかい看板になると信じちゃうんじゃないでしょうか。
言葉が変遷していくのは仕方ないにしても、誤用にはずみをつけるのは控えて欲しいものです。
同じサイトには、文科省の調査のことも書かれていて(記事そのものが2012年のものなので、調査もそのあたりか、もっと古いかですが、)
- 一つ返事と回答・・・46.2%
- 二つ返事と〃 ・・・42.9%
10年近く前から、こんなになっていたんですね。聞いたことなかった。
二つ返事の由来
「二つ返事」は、「はい、はい」と二つ返事を重ねて、気持ちよくすぐに承諾すること言う意見がります、ホントかな?
「はい、喜んで」とか「あなたのためなら、全力で」とかの二つの方が奥ゆかしくって素敵だと思います。
マナーは
二つ返事の方が正しいのですが、一つ返事が正しいと思っている人の方が多いそうです。
目上の人に頼み事されて
「二つ返事で引き受けます。」
なんて、正しい日本語を口にしたら、(正しかったばかりに)
「君!それ間違ってるよ、一つ返事と言うべきですよ。」
なんてことになったら、ツラいので(笑)、マナーというよりも、これから使う場面を考えます。
まとめ
二つ返事と一つ返事について整理しました。
一つ返事は明らかな誤用ですが、こちらを正しいと思っている人の方が多い事がわかりました。
辞典にも誤用が掲載されていることもわかりました。
二つ返事の由来が、納得はしてないけど「はい、はい」と連呼するものらしいこともわかりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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