ひもじいの意味と語源、方言ではない

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ひもじいって言葉を久しぶりに
目にしました。

方言?と言う意見もあるようですが
そんなことはありません。

では、その意味と語源は?

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ひもじいの語源

ひもじいは「ひ文字」から来ています。

これは女房言葉です。

女房言葉女房詞・にょうぼうことば)とは、
室町時代初期頃から宮中や院に仕える女房が
使い始め、その一部は現在でも用いられる隠語
的な言葉である。語頭に「お」を付けて丁寧さをあ
らわすものや、語の最後に「もじ」を付けて婉曲的
(えんきょくてき)に表現する文字詞(もじことば)
などがある。
ウィキペディア2016年5月8日より

文字詞(もじことば)には、他に下記のようなものが
あります。

  • お目もじ・・・お目にかかる
  • ゆもじ…・・浴衣(ゆかた)
  • しゃもじ・・・杓子(しゃくし)

で、ひもじい文字)のは何かというと、
「ひだるい」なのです。

ひだるいとは

ひだるいとは、お腹が空いて身体を動かす
のもつらい状態のことです。

ひだるい

腹が非常に減って元気がでない
三省堂「明快国語辞典」より

 

学校の授業で聞いた時は、「脾臓(ぞう)が
だるい」からひだるいと言う説明でしたが、そこま
で言及しているサイトはごくわずかですね。

「ひだるい(お腹がすいたよー)」と口にするのが
はばかられる宮中などで、
「私は、ひ文字で」
「私も・・・」
と隠語を使って顔を見合わせる女性が思い浮
かびますね。

 

そういえば、京都のあるデパートでは、お客様に
聞こえる声で「トイレに行く」とは言いにくいので隠
語が用意されていて、「サンサン」と言うと、トイレの
ことだと聞いた事があります。

ちょうど同じような環境で生まれた言葉なんでしょうね。

方言とされる由来

「ひだるい」は徳島や兵庫県北部でも

よく使われているほか、佐賀や熊本では

「ひだるか」として「ひもじい」の意味で用

いられている。

産経ニュース2014.10.13

とあり、一部地域で使われているため、現在では方言と
とらえられているようです。

 

いかがでしたか?
ちょっとしたうんちくになるのではないでしょうか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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