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2月10日放送、逆転人生「“人づき合いが苦手”から大逆転!新進気鋭のロボット開発者」
世界が注目するロボット開発者が登場!吉藤健太朗さん(32歳)は人づきあいが極度に苦手で、3年半ひきこもっていた。逆転のきっかけになったのは、なんと“折り紙”!?
オリィ研究所代表の吉藤健太朗氏は、オリヒメと言う分身型ロボットを開発し、世界から評価されています。
さて、吉藤氏とは、車椅子の開発とは、黒いコートにはどんな意味が、分身型ロボット「オリヒメ」とは、最新型オリヒメDとは、をまとめました。
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吉藤健太朗プロフィール
- よしふじけんたろう
- 1987年11月18日生まれ
- 奈良県出身
- オリィ研究所代表
- 小5~中2の3年半を不登校
- 学校行ってないので我慢弱い(本人談)
「我慢弱い」って笑えますね。
「我慢強い子だね」
「我慢してね。」
「よく我慢できたね。」
とは言いますが、「我慢弱い」は聞いたことない。
ヤフー知恵袋にも
「【我慢弱い】は間違った日本語?」と質問があり、
「【我慢弱い】の意味はわかるが、正しい日本語ではない、それを言うなら【我慢が足りない】【辛抱が足りない】になるのでは?」
とありました。
ユニークな表現です。
吉藤氏は、
「自分は我慢弱いから学校に行ってみんなと一緒のことができない。学校に行くと価値観を統一されて、我慢することを覚えさせられる。」
と言います。
ここ、ものすごく良くわかりますね。授業中に立ち上がったり、教室出てったりしてはいけない、ですが、みんながみんな気持ちよく座って、楽しんで、授業を受けてるわけはない。30人のクラスなら28人くらいは、「我慢してる派」ではないかと思います。
そして、我慢することに慣れて、大人になると企業にとって扱いやすく、管理しやすい社員が育つのでしょう。
オリィ研究所の「オリィ」とは、幼少時から折り紙が得意だからで、開発したロボットも「OriHime(オリヒメ)」と名付けています。
3年半に渡る引きこもり生活は、どん底でした。孤独で、自分だけが成長が止まっているという劣等感、家族の顔に浮かぶ焦燥感、しかし、ある日母親が彼の名前で「ロボットコンクール」に応募します。
「折り紙ができるならロボットもできるだろう」ということで、興味もあって行ってみると、プログラミングすれば動くロボットのキットがあって、そこで幸運にも優勝してしまいます。
翌年には、全国大会で準優勝したそうなので、「幸運」だけでもない、才能があったんでしょうね。そこで「師匠」に出会います。師匠とは、一輪車に乗るロボットを開発していた工業高校の先生でした。
吉藤氏は、引きこもって漫画を読んでいたせいで、世間の人にはすべて師匠がついているはず・・・と思っていたそうです。そこで、この工業高校の先生を師匠として、その工業高校に入学するために、努力して入学します。
車椅子開発
吉藤氏は、工業高校でロボットに必要なプログラミングを学ぶのですが、一番熱心に取り組んだのは車椅子でした。
もともと折り紙が得意だったので、「特別支援学校にボランティアに行け」と師匠に言われます。そこで、生徒たちと親しくなって、車椅子を押してみると不便すぎて驚きます。
道路の4cm位の段差につまづき、歩道で傾き、我慢弱い彼は、なんとかならないかと取り組みます。それからは、毎日、車椅子のタイヤや椅子に手を付け改良できないか試行錯誤の繰り返しです。
「車椅子で遊んじゃいけない」と言われたことがあったそうです。
彼にしてみれば、我慢弱いから、不便をほっとけない、そこから世間の固定観念を感じます。
黒い白衣
ふざけてんの?って言われそうな見出し(黒い白衣)なんですが、吉藤氏は白衣が好きです。理由は「かっこいい」から。
でも、周囲の人は「白衣は、医者や研究者が着るもの」と思っていて、吉藤氏は、なぜ着てはいけないんだろうと思うんだそうです。これも先に書いた固定観念への反論ですね。
その上で、白衣もかっこいいけど、「黒い白衣はもっとかっこいい」と思い立ち、自らデザインし、着用しているのだそうです。
寝たきりでも働ける“分身ロボットカフェ”主催者、吉藤健太朗に聞く「テクノロジーで描く孤独のない未来」 https://t.co/KECbcqIOk8
— Yuki Iwagishi (@yiwagish) February 3, 2020
上の写真で着てるのが「黒い白衣」なんでしょうか?黒いコートだとばかり思っていましたが、確かにどの場面でも、著書の表紙でも、このファッションですね。
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分身型ロボット
さて連日、改良に情熱を燃やしたかいがあって、開発した車いすで日本最大の科学コンクールで優勝します。その後世界大会にも出るのですが、ふと考えます。
「一生、車椅子の開発を続けるのか?」と。
車椅子で多くの人に喜ばれたことはうれしいのだが、ずっとそればっかりではと思い、自分を見つめ直します。
引きこもり時の孤独を思い返していると、車椅子に乗る人が同じように孤独を感じていることとつながります。ここから「孤独を解消すること」が自分の人生のミッションだと思い当たります。
AI(人工知能)搭載ロボットを作り、人間の友達にできれば孤独を解消できるのでは、と思い、工専に編入して研究を進めます。
「ドラえもん」みたいな感じでしょうかね?
ところが、研究を進めると「AI(人工知能)が人間の友達になれるのか?」と疑問に思い始めます。
コミュニケーションが下手で、友人がいなくて、しかしそんな物必要ないと思い込んでいた吉藤氏は、ある日気づきます。「AI(人工知能)で孤独を消すことはできない」と。
ここは、ちょっとわからないですね。AIをいじってないとわからない世界なのかなと思います。
こうしてAIをあきらめ、工専もやめてしまい(1年足らずで)、次は早稲田に進学します。ところがこちらでは自分にあう研究室がなく、オリィ研究室を私的に作ってしまいます。この頃から「分身型ロボット」の発想があり、動けない人の分身として遠隔操作できるロボットの開発に取り組みます。
自分のマンションにNCフライスと旋盤を入れて、オリィ研究室として現在のオリィ研究所の前身としました。
この早大時代のエピソードに面白いのがあります。
早大から地元に帰る時(東京ー奈良:約9時間)にヒッチハイクをするんだそうです。引き込もりからは脱しても、友達はほぼゼロだったので、自分自身が人とコミュニケーションできなければ目指している「孤独を解消するためのロボット」はできないと思ったんですね。
で、乗せてもらった車のドライバーを楽しませようとします。
ニュースに目を通しておいて、仕入れたネタを話すのですが、うるさがられて失敗します。
人は、自分の話を聞いて欲しいのであって、他人の話を聞きたいのではないことを学習します。
「話し上手は聞き上手」と言います。相手の話に耳を傾け、適切なタイミングで相槌(あいづち)を打ち、ここぞと言うところで、「おーっ!」と感嘆の声を上げると、誰でもうれしいものです。
とは言っても、できない人の方が多いと思います。そこを、ヒッチハイクの体験から学んでしまうところが、やっぱり特殊な人のようですね。
こうして、2010年には、人型分身コミュニケーションロボットOriHime(オリヒメ)が誕生します。
OriHimeとは
OriHime(オリヒメ)には、カメラ・スピーカー・マイクを搭載しており、パソコンやスマートフォンを介して操作します。
オリヒメを操作する人は、オリヒメを通して、周囲を見たり、人と会話できますし、オリヒメのある場所では、オリヒメを通して操作者の存在を感じることができます。
オリヒメがなくても、スマホやパソコンでカメラ機能と会話機能を使えば、同じ事ができるように思いますよね。ところが、そこにオリヒメと言う人の形をした存在があると、臨場感が違うようです。
例えば、入院している家族の一人が、家にあるオリヒメを操作して会話すると家にいる家族は、そこにあるオリヒメが、そこにいる家族に見えてくるのだそうです。
人間のイメージって不思議なものですね。スマホで誰かと会話してもスマホをその誰かだとは思いません。その人専用にして他の誰とも会話しなくても、おそらくスマホが「◯◯ちゃん」には見えないだろうと思います。
人型であることで、ロボットがその人そのものに思えるのですね。
- 学校に通えない子供たち(オリヒメが学校にいる)
- 外出が困難な人が、オリヒメを勤め先に置くことでテレワークできる
- ALS(筋委縮症)患者が、目だけでオリヒメを操作してコミュニケーションできる
オリヒメは、上記のような場所で使われているそうで、驚きましたね。未来の話じゃなくてもう使われてるんですよ。
「OriHime-D(オリヒメディー)」
20018年に開発された「OriHime-D(オリヒメディー)」は、テレワークをしている人が遠隔で接客やものを運ぶなど、身体労働を伴う業務を可能にする、全長約120cmの分身ロボットです。(後略)オリィ研究所HPより
この最新型「OriHime-D(オリヒメディー)」は、動けます。なので、寝たきりになって身体を動かせない人が、自分自身の介護をできるようになるそうです。
まとめ
2月10日放送、逆転人生「“人づき合いが苦手”から大逆転!新進気鋭のロボット開発者」から、吉藤健太朗氏のプロフィール、車椅子開発、黒いコートの謎、分身型ロボット「オリヒメ」についてまとめました。
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