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新年早々に見ていただきたい番組があります。令和2年(2013年)1月1日、21時00分~
【NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」】です。
ゲストの谷口怜央さんは、17歳で起業した若い経営者ですが、そのビジョンには驚かされます。
彼が提供するアプリ「ワクラク」とは?提唱する働き方「デイワーク」とは?
この記事では、谷口怜央さんが提供するアプリと働き方、事業を始めるためのビジョンを解説しています。
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谷口怜央
- 谷口怜央(たにぐちれお)
- 1999年生まれ
- 愛知県出身
- Wakrak株式会社を17歳で設立
- ワクラク(アプリ)開発
上記の社名をクリックするとHPに行けます、ワクラク導入事例が面白いです。
ワクラクとデイワークとは
『ワクラク』とは、求職者であるアプリユーザーと、人手を求める事業者を、アプリひとつで即日マッチングさせるプラットフォームサービスです。「デイワーク」(1日限定の仕事)に特化しています。
飲食店などでは、慢性の人材不足で、長期アルバイトを採用しようにも集まらない、集めるために、資金が必要になる・・・、そこで、1日単位で人材を集めるシステム、があればと開発したのだそうです。
1日単位で働く、日雇いと言う雇用形態は、以前からあります。
しかし、Wakrak株式会社の「デイワーク」は、従来の日雇いとは違い、特定の場所や時間に縛られません。求職者は、空いた時間があればアプリで自分の都合の良い仕事を探し、自由に応募できるのです。
従来の日雇いは、雇用側都合だったものが、「デイワーク」は求職者にも選択の自由があると言うことですね。
アプリの画像が下記です、ここから内容を見て応募します。
アプリ「ワクラク」は、働く以外のすべてのことを処理します。
- 応募
- 面接
- 契約
- 給与支払い(スマホで申請すれば、最短で翌日払い)
わずらわしい履歴書は要りません。面接も不要、好きな時にすぐ仕事につけるという手軽さです。
履歴書を見て、面接をしても、相手の適性などは、殆どわかりません。せいぜい、”声が大きくて元気良さそうだ”とか、”ちょっと暗い性格なのかな”といった印象程度です。
当ブログ管理人も、人材募集(広告作成・業者に依頼)や新人面接をしたことがありますが、上に書いたような印象を得ることができるだけで、採用してから現場で見てとみると全く違ってたりしていました。笑
人材部門の専門職で、面接ばかりしていれば、わかるようになるのかも知れませんが、そんな部署を持てるのは、一握りの大会社だけでしょう。飲食店とか、コンビニにそんな余裕はないでしょうね。
この記事を書きながら、バカなことに時間を使っていたんだな、と思い至りました。
ワクラクはそんなわずらわしい手間を省いてしまい、即時に求職者と雇用側をマッチングします。
また、ワクラクを通じて働くと、雇用した側がレビューを残します。ワクラクを導入した雇用元は、これを見て、求職者のことを知ることができます。
- ホール経験あり
- 調理経験あり
- 手先が器用
- etc
実際に現場で働いた姿からの評価なので、面接や履歴書よりも濃い情報を得ることができます。
ちなみに新規ユーザーは、レビューがないので、自己申告制なんだとか。
資金調達
「会社設立前に資金調達をした、その時が一番つらかった」と谷口怜央は言います。「VCに、ビジネスモデルを持ち込むが、メタメタにされた。そんなんじゃ金は出せない。考えが甘いなどと言われた。」
- VCとは
ベンチャーキャピタルのイニシャル、ハイリターンを求めて積極的な投資をする投資会社、投資ファンドのこと
当ブログ管理人も、谷口怜央さんに興味を持って、調べ始めた時には、そう思いました。ましてや、投資する(金を出す)立場の人々が、そう簡単に乗って来ることははないでしょうね。
雇用する側のメリット
最も大きなメリットは、費用面です。従来の求人は、広告費等の初期費用がかかりましたが、Wakrak株式会社は、初期費用も月額費用もかかりません。
募集に応じて、アプリを使ったユーザーが応募、実際に働いた時点で、支払われる給料の10%がWakrak社へ支払う手数料となります。飲食店の平均採用コストが約3,000円とされ(Wakrak調べ)対して、Wakrakへの手数料は、800円程度になるで、大幅なコスト削減になるんだそうです。
成功報酬と言う形ですね。労働という成果があって初めて、手数料が発生するので、雇用する側の負担が軽減され、しかも従来より安価になっています。
Wakrak社HPでの導入企業の感想を抜粋します。
- 募集したら、その日のうちに人が集まる
- 他社のサービスでは登録や手続きに時間がかかりわずらわしい
- 当日募集だと、欲しい人数が不足することもあるが、前日募集なら100%集まる
- 人手は欲しいが、常時必要でないので、必要な時に利用できるのが便利
- 広告等の募集費用に過去は、月40万使っていたが不要になった
アプリユーザーのメリット
アプリユーザーの側で多いのは、学生です。
お金は欲しい、けれど友達との飲み会とかコンパに誘われたりするので、長期のアルバイトのシフトを入れたくない、明日、時間が空いてるからなにかないかな?と思っても、今までの仕組みでは、そんな都合の良いものはなかったのです。
それに先にも書きましたが、
- 履歴書を書かなくて良い
- 写真を撮って貼付しなくてよい
- 面接に時間をとられない
これだけでも、ワクラクを使うメリットは実感できますね。
そのことは、「ワクラク開始1年半で、アプリ登録者(求職側)が4万人を超えた」のが証明していると思います。
- 人手不足で人材を求める企業
- 自分の都合良い時だけ働きたい求職者
- インターネットによるシステム
- 誰でも持っているスマホ
この4つがあってできることだと思います。
アプリユーザーがドタキャンしたら
もちろん、契約しながら、求職者が急用でシフトに入れないことも発生します。そんなときには、社員が入って皿洗いをしたなんてこともあったそうですが、その確率は、従来の長期雇用の場合より高くなることはないそうです。
谷口怜央のビジョン
冒頭の動画で谷口怜央さんは語ります。
地面に座り、ホームレスの方と話すと、話ができない(コミュニケーションが取れないから、社会にいられない結果ホームレスになる)から、話に乗ってこない、でも話をしていくうちに自分の事を話すのが楽しくなって、話をするために仕事を始める人もいた。(自分の活動でホームレス卒業した)
ホームレスに対して、自分が影響を与えたことは嬉しかったけれど、それは限定された(自分の動ける)範囲でしかない。
ならば、ITを使ってビジネスにしてしまえばもっと社会を変えることができるのでは・・・、と考たのです。
谷口怜央さんは、中学生の時に野球の試合中の事故で腰に怪我を負い、車椅子生活を余儀なくされます。
ところが、その車椅子が、溝にはまって転んでしまった時に、通りすがりの人が助けてくれなかったことでショックを受けます。「見て見ぬ振り」が現実社会だと気づくのですが、それは、今までの自分も同じだった・・・と。
その社会を変えたいと思った谷口怜央さんは、ゲバラの生き方に影響を受け、ゲバラのように社会を変える生き方をしたいと思います。
- ゲバラとは
アルゼンチン生まれの政治家、革命家で、キューバのゲリラ指導者
(1928年6月14日 – 1967年10月9日)
そうして、「貧困をなくしたい」と思い、貧困と直接触れ合うためにアフリカで暮らします、そこでアフリカには日本のような、「無関心」がないことに気づかされます。貧しいけれど助け合って生きている。物質豊富な日本の方が、余裕がないのじゃないか、と知らされます。
帰国後、ホームレス200人の友達を作りますが、ここでも日本社会の余裕の無さを感じます。
このような経験から、人々が無関心であるのは、多くの時間を仕事に取られ、他人を思いやる余裕を失っているからでは、と考えます。
そこから、一人で活動していても社会は変わらない、「デイワーク」を提唱し、アプリ「ワクラク」を提供すれば、イヤイヤやっている現在の仕事よりも、自分で選択して、楽しく働くことができて余裕が持てるようになるのでは・・・、と考えたのです。
ビジネスをしたい(社長になりたい)人はたくさんいるでしょう。
多くの人は、「お金を欲しい」からビジネスを始めます。すると、お金儲けが目的になってしまい、失敗したり、うまくいっても家族や友達を失ってしまった・・・と言う話は、しばしば聞かれることです。
谷口怜央さんの場合は、「社会を変えたい」と言うビジョンが先にあるのです。
ビジネスを手段としているので、現在のビジネスがダメになっても新たに構築することができるでしょうね。
これだけのことを高校生のうちからイメージし、ビジネスにまで作り上げる姿に驚かされました。
まとめ
【NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」】から、ゲストの谷口怜央さんについてまとめました。
谷口怜央さんが社会に提供するアプリ「ワクラク」と働き方「デイワーク」それを利用する雇用側のメリット、アプリユーザーのメリット、アプリユーザーがドタキャンしたら?そして谷口怜央さんのビジネスへのビジョンを解説しました。
この若い起業家から目が離せませんね。
同放送にご出演のスプツニ子氏の記事はこちらです。
同放送にご出演の南谷真鈴氏の記事はこちらです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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コメント
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