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半可通と生半可、ご存じですか?あまり使わないけれどたまに耳にします。人から言われたくない言葉なので、覚えておかれたほうが良いです。さてどんな意味なのでしょう。
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半可通(はんかつう)とは
半可通を知るには「通」を先に知らねばなりませんね。「あの人は通だねぇ」とか「通人だね」などと使います。
通や通人とは、
- いろいろなこと、特に趣味的なことに精通している人、食通や相撲通など
- 男女間のことに通じている人
- 花柳界(かりゅうかい:芸者や遊女のいる世界)に詳しい人
をさして言います。下の画像は、明治時代の花街、東京吉原の風景です。きっとこの中にも通人がいるのでしょう。
半可通とは、この通人のふりをする人のことを言います。よく知らないのに知ったふりをすることや、人のことですね。
江戸時代には、こういった人は周囲から軽蔑され、あざ笑われていたそうです。
今だってそうですよね。「なーに?あの知ったかぶり」って揶揄されます。
生半可(なまはんか)とは
生半可とは、上の半可通から「通」の字を省略し、未熟である意味の生を足したものです。未熟な上に知ったかぶりですから、ますます軽く見られてしまいます。
「そんな生半可な知識では・・・」「生半可な思い込み」などと使いますね。
半可通・生半可の類語
- 知ったかぶり
- 聞きかじり
- 小生意気
- 賢しら(さかしら)
- 利いた風
- 小賢しい(こざかしい)
いろいろありますが、やはり褒め言葉にはなりません。
こんな風に周囲の人から言われないように、思われないように気をつけたいものです。
生半端(なまはんぱ)??
「生半端」という言葉は正しくは存在しません。ですが、生半可を調べていると知恵袋で質問があるのです。
「グーグルで検索すると生半端を含む文章が・・・」って。
ホント?と思ってググッててみるとタイトルに「生半端」を含む記事が1350件ヒットします。文書中にだともっと多いのでしょうね。
「生半可」を耳で聞いて、「なまはんぱ」と覚えてしまったのでしょう。これこそ「聞きかじり」で「生半可な知識」ですがよくあることです。
以前、職場の同僚が「とんちんかんぷん」って言った時にはずっこけましたけれど・・・。「トンチンカン」と「チンプンカンプン」を間違って覚えてしまったのでしょう。
会話ではともかくも、文書として残るときには気をつけたほうが良いと思います。
最後に
こうやって書いていると日本語は奥行きがありますね。
言葉は文化です。大切にしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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