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お雑煮の由来、地域性が表れるお雑煮とは?
11月に入り年末も近づいて新年の話題を考えました。
お正月となると、おせちにお雑煮でしょうか?でもおせちは、最近は既製品が主流だと思いますし、食べないご家庭も多いかと思います。
そこへ行くとお雑煮は、まだまだ定着しているのじゃないでしょうか。
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お雑煮の由来
お雑煮と言ったら、まずはお餅ですよね。
お雑煮は、もとは煮混ぜと言い、いろいろなものを混ぜて煮たことからついた名前なんだそうです。
お餅には、稲の霊が宿りお餅を食べると力がつくと昔の人は考えていたんだそうです。そこで、お餅は神聖な食べ物とされ、「ハレの日」の食事だったのです。
ちなみに「ハレ」とは、節目・折り目を表す概念で、「晴れ舞台」「晴れ着」などと使用されています。
大晦日に年神様にお供えした鏡餅や野菜を、元旦に若水(正月最初に汲み出した井戸水)で見て、年神様のお下がりとして頂きました。
ここから、お正月にお雑煮を食べる習慣が生まれた、と言われています。
お雑煮を食べるときには柳の白木で作ったお箸を使うのだそうで、柳は「家内喜(やなぎ)」と言う字を当てることもある、聖木だとされていたんだそうです。
柳の下の幽霊との関係はよくわかりません。
こうしておめでたい日「ハレの日」に、聖木で作ったお箸で食べることで邪気を払うと言う意味があったのです。
お雑煮の地域性
お雑煮の味付けや食材は地方によって大きく変わり、地域性が表れる食べ物です。
江戸時代の頃には、東は、角餅に醤油で味付け、西は丸餅で味噌味とわかれていたと言われています。
食材は、その地方の産物が使われました。地産地消ですね。
小松菜などの青菜を入れて、菜(名)を上げる、ともじったおしゃれな地方もあったようです。
お餅を入れないお雑煮
地域性の中でも際立つのが、お餅を入れないお雑煮ではないでしょうか。
それは徳島県北部の祖谷(いや)地方にあります。
その理由は、昔この地方では山間部のため、畑はできるのですが、お米やもち米を造るのは難しかったのだそうです。
で、自分たちの畑で作った以外のものを神様にお供えする訳にはいかないとのことで豆腐の入ったお雑煮になったのだそうです。
日本人は、信心深い民族だったのですね。
お雑煮は家庭の味
私は、九州の片田舎の生まれですが、子供時代のお雑煮は、醤油のお吸い物に餅と三つ葉が入った簡素なものだったことを覚えています。
おせちは、既製品主流になりましたが、お雑煮は家庭の味として残して置きたいものですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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