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古い西部劇を見てたら、旅する3人組のガンマンが出てきました。字幕に「酒が切れた」「調達して来る」と1人が出かけます。
「調達」・・・あんまり使わない(日常では)言葉ですね。「入手」とどう違うんだろう、入手と比べるとかなり事務的に聞こえるな、と思いました。
で、ググってみると
「調達とは、購買とどう違う」なんてサイトが上位に来ます。
あるサイトでは、「調達と購買は意味合いが似ているから、混同している人も多いのでは・・・」としているのですが、「そんなヤツおらんやろぅ」と思います。このサイトはふざけてんですかね。
調達と購買の違い、字を見たらわかりますよね。「購買」ってくらいだから金で手に入れるに決まってるんじゃないかと思います。
手に入れると書きましたが、入手とも言いますね。
それでは、調達・購買・入手はそれぞれどう違うんでしょう。
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調達
調達:必要なお金や物などをそろえて用立てること(国語学習辞典)
調達:必要な資金や物資を集めてくること(新明解国語辞典)
あれ、購買との違いがもうはっきりしちゃった。購買に「買う」って入っています。調達と購買が同じだったら、「必要なお金(資金)を買う」こととなり、ありえません。偽札を買うのでない限り。
ちなみに上の学習辞典は小学生向けです。
つまり、小学生でも、先に書いたように調達と購買を混同はしないだろうと言うことです。
まぁ、文字・漢字を書く機会が減り、スマホでポチポチが圧倒的になって、漢字に弱い日本人が増えた可能性はありますけど。
それにしても、「購買は、買うことなので、調達とのニュアンスは明らかに違いますよね」くらいのことをサイト制作時に書けば良いと思います。
まるで混同するのが不思議でもなんでもないような表現は、サイトの訪問者をバカにしてるのかなと感じました。
購買
購買:買い入れること(国語学習辞典)
購買:(消費財などを)買う・買い入れること(新明解国語辞典)
こちらでも一目瞭然で、調達と購買の混同なんて1ミリも想像できません。
要するに、調達とは、必要なものや資金を手に入れることで、手段を問いません。
- 買う
- 借りる
- 貰う
- 盗む
- 頼んで集める(人手・資金)資金の場合なら、最近ではクラウドファンディングが主流のようです。
まぁ、盗むってのは論外ですが、手段のひとつとして書きました。
さて、次は入手ですよね。
入手
入手:手に入れて自分の物にすること(国語学習辞典)
入手:(欲しいと思う物を)自分の物にすること、手に入れること(新明解国語辞典)
調達に近いですね。違うのは目的のようで、調達は、自分の業務の目的とか組織のためとかがあって、入手は、所有権を確立すると言った感じでしょうか。
- 買う
- 貰う
- 盗む
- 頼んで資金を集める(クラウドファンディング)
入手が自分の物にする、なので借りると人手を集めるはないかも知れません。その2点が調達との差異のようです。
- 人手を入手する
- 借金して資金を入手する
あまり違和感はないのですが、辞書に忠実であれば上記の2点は違うようです。
まぁ、調達と購買を混同するようなレベルより、調達=入手とする方が納得できます。
明らかに違うのは、購買は、手段がお金を払うと言うところです。
「資金を調達する」は意味が通りますが、「資金を買う」はありえません。
利息を払って借金するのだから、買うのと同じなんて理屈は通りません。それが通ったら借金でなくて買金(ばいきん)となってしまいます。バイキンマンでもあるまいし。
ところで、「調達する」「入手する」と言いますが、「購買する」とは聞いたことがありません。動詞で使う場合は「購入する」になるのかな?と辞書を見返すと(国語学習辞典)にはないのですが、(新明解国語辞典)には、「購買-する」とあります。ほとんど使いませんし、聞いた覚えもないのですが、「購買する」は間違いではないんですね。
まとめ
調達・購買・入手について解説しました。調達と入手はほぼ同じ意味と考えても良いと思います。購買は、金銭で調達あるいは入手することなので、調達・入手よりも狭い範囲の行為になり、手段が限られると言うことになります。
また、「購買する」と言うのは、聞いたことがないですが、間違いではないこともわかりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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