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ベートーベン(ベートーヴェン)の運命と言えば、あの「ダダダダーン!」の出だしをすぐに頭に浮かべることができるのではないでしょうか。クラシックファンでなくとも印象に残っている曲だと思います。
ところが、この「運命」という曲名はない・・・ってご存知でしたか?
曲の正式名称は、「第五交響曲ハ短調作品67」となります。しばしば、「第五」と略称で呼ばれたりもします。
上の写真は、「第五交響曲」作曲に着手した頃のベートーベン
では、なぜこの曲を運命と呼ぶのでしょうか。
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「運命」と呼ばれる理由
一説では、ベートーベンの弟子である、アントン・シンドラーに「運命はかく扉を叩く」と言う意味で最初の小説を書いたと語ったとされています。
インパクトの有る出だしなので、「第五交響曲ハ短調・・・」と堅苦しく呼ぶよりも「運命」の方がイメージにあっていて定着したと言われています。
ただ、
必ずしもこの作品の本質を表しておらず、現在では「運命」という名称で呼ぶことは適当でないと考えられている。
ウィキペディア(2015年11月25日)
ともあり、現在では解釈が変わっているようですね。一部では「運命」という曲名は日本で考えられたと言う説もあるようです。
では、この「第五交響曲ハ短調作品67」を「運命」と呼ぶのが日本だけかというとそうではなく、ドイツ、フランス、英語圏でも「運命」という呼称を使っているそうです。
ベートーベン自身の運命
この曲はベートーベンの耳が聞こえなくなりかけた頃の作品で、ベートーベン自身の運命とも重なり合っているとも言われています。
また、ベートベンの交響曲は9つあります。そのうちの「第六交響曲」は「田園」、「第九交響曲」は、「歓喜の歌」や「合唱つき」のような通称で呼ばれることが多いです。
これは、ベートーベンの作曲手法が一つのモチーフとなるメロディを曲全体に渡って大きく響かせるため、その主題を象徴する言葉が親しみやすい曲名として有名になる傾向があるのだそうです。
終わりに
幼少の頃聞いた時から、自然に「運命」として記憶に残っていた曲名が通称だったなんて驚きでした。耳学問として身につけているものは、このようなことが多々あるのかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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