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コーヒーフレッシュをミルクと言うのは、詐欺にならないか?
ヤフー知恵袋で見つけた質問です。
コーヒーフレッシュはミルクではなかった!【衝撃の事実】
とか
これはもう詐欺です!コーヒーフレッシュの恐怖、ミルクは一滴も入ってなかった
なんて記事を書いてるサイトもあります。
笑っちゃいますね。言ってることの論理がおかしいことに気づいてないのでしょうか。
この記事では、そんな主張がどのようにバカげているかを述べます。
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ミルクとは
「milk、意味」で検索すると、ネット辞書が出てきます。
- 牛乳、母乳、乳、(植物の)乳液、乳剤
- (哺乳動物の)乳、母乳(食品としての)牛や山羊の乳(植物の)樹液。(化粧品の)乳液
- 乳、母乳、(特に)牛乳、乳状の液、(植物の)樹液、乳液
念の為に、ネット辞書だけでなく、手元の英和辞典を見ると
- 乳、牛乳
- 樹液、乳剤
- (動詞)・・・の乳を絞る
- (動詞)乳、毒、樹液を絞る
ベイシックジーニアス英和辞典2008年第8刷(大修館書店)に、上記のように著されていますので、ネット辞書の正しさを確認できました。
先の知恵袋の質問者や、衝撃の事実を書いてる方、詐欺を主張する方の意図は、
ミルク=牛乳
なんだろうと思われます。しかし上記したように、milkにはいくつかの意味があります。
ミルク=牛乳
みなさんが考えているように「ミルク=牛乳」と仮定すると、フレッシュを入れたコーヒーじゃなくて、コーヒー牛乳になっちゃいますけどね。
しかし、誰もそこには気づかない。
ミルク=人乳
まさか、こうは考えてないとは思います。
こうだったらいいのにって変態は、いるかも知れませんが。(おっぱい星人?)
ミルク=(植物の)乳液
これが、コーヒーフレッシュの現実の姿でしょう。
コーヒーフレッシュの袋の表示には(たった今買ってきました)、Nestleのクレマトップには、品名:コーヒー用クリーミング(液状)とあり、原材料は
- 植物油脂
- 砂糖
- カゼインNA(乳由来)
- PH調整剤
- 乳化剤
- 香料
と表記されています。
牛乳なんて書いてない。書いてあったらコーヒー牛乳になってしまいますしね。コーヒーフレッシュのメーカーは、誤解されるような表記してるわけでもないのに、一部のお馬鹿さんたちから、詐欺扱いされてるようです。笑
コーヒーフレッシュとは
結局のところ、コーヒーフレッシュとは、牛乳の成分とは無関係に、植物性油脂と水に乳化剤を加えクリーム状にしたコーヒーの苦味・酸味をまろやかにするもののようです。
どういうわけか、
- コーヒーフレッシュ=ミルク
- ミルク=牛乳
という図式があり、牛乳使ってないから「詐欺」って主張になるようです。
ちなみにクレマトップの袋には、
- ミルクよりも濃くてまろやか
- ミルクのようにコーヒーを薄めない
と、クレマトップがミルクじゃないことを2回も書いてあるのに、お馬鹿さんたちは「ミルクが入ってない(一滴も!)詐欺だ」と雄叫びを上げるのです。爆笑ですね。
クリープとコーヒーフレッシュの違い
クリープとコーヒーフレッシュは、どう違うのだろう、とクリープを調べてみました。森永クリープのサイトです。
画面が小さく見にくいので書き起こします
1
だから、安心!
森永クリープは、日本で唯一、ミルクから生まれた成分を
原料にした粉末クリームです(2016年1月時点)。
当社独自の技術によって、香料や着色料を使わない製法を
実現しています。だから、安心してお使いただけます
ミルクから生まれた成分?ミルクの定義がわかりませんね、ミルク=牛乳なんでしょうか?
2
だから、おいしい!
ミルクのおいしさをギュッと凝縮していますので、牛乳よりも
濃厚でミルクリッチなカフェオレを楽しめます。
しかも粉末なので、コーヒーを薄めずに・冷まさずに楽しむことができます。
ミルクのおいしさを・・・牛乳よりもとしていますね。では「ミルク≠牛乳」ということですね。
3
だから、便利!
更に、保存も効くので、牛乳や生クリームの替わりとして、
コーヒー以外の紅茶や料理に使っていただくことができます。
「コーヒー以外の紅茶」って日本語として変ですね。
ここは、
- コーヒー以外の飲み物や・・・とか
- コーヒー以外にも紅茶や・・・と
すべきです。
そうして最後には
クリープは牛乳の成分でできているから
コーヒーをおいしくできます
とまとめているのですが(まとまっていないけど)牛乳の成分でできているのなら
2項の(クリープは)ミルクのおいしさをギュッと凝縮していますので、牛乳よりも
は、どうしてミルクで始めるのでしょう。
(クリープは)牛乳のおいしさをギュッと凝縮していますので、牛乳よりも・・
でいいと思うんですけどね。
読めば読むほどわからなくなる。日本語不自由な方が書いたのかと思います。
結局、上で紹介した森永のサイトは、
- クリープはミルク生まれで、で始まり、
- クリープは牛乳の成分でできているから、と結ぶのです。
牛乳でできているのでははなく牛乳の成分でできていると言うのです。
ミルク=牛乳、のようでもあり、ミルク≠牛乳、のようでもあるのです。
これほどの企業でも、複数の意味を持つ「ミルク」を定義づけずに、主張が完結しています。完結じゃなくて散乱してるのかな?
コーヒーフレッシュとクリープの違いは、このようにクリープが論理破綻することにより比較すらできません。「クリープは牛乳由来」と言いたいのかなと思いますが、言語破綻してるので確定できません。
コーヒーフレッシュとの違いは、植物由来と動物由来かな、とは思いますが、はっきり言い切れないのが現状です。
まとめ
「コーヒーフレッシュが牛乳でない」との主張で「詐欺」だとか煽ってる記事を見かけますが、論理破綻しています。
大企業のサイトも、五十歩百歩の内容を書いていることに驚きです。
ネットの発展により、個人が意見を表明することが可能になりました。
だからこそ、発信する情報は、正確性を求められます。認識の差(その考えが正しいのかそうでないか)は、人それぞれです。ならばこそ、使用する言葉の定義は明確にすべきと思います。
ここをおろそかにしてしまうと、議論の手前の揚げ足取りのレベルから前に進めない結果になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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