尽力と力添えの意味、ビジネスでの正しい使い方と間違った使い方

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Karen ArnoldによるPixabayからの画像

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ビジネスの世界では、様々な言い回しが存在します。勘違いして使ってしまうと、後々恥ずかしい場合もあります。

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この記事では、そんな勘違いしそうな「尽力」と「力添え」について解説します。

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尽力とは

尽力(じんりょく)とは、「力を尽くす」と言う意味です。「精一杯やります」「努力しますよ」と言った意味合いになります。

 

尽力の使い方

相手に助けて頂いて、その御礼を言う時に使います。

「ご尽力いただき感謝します。」

「(あなたの)ご尽力でこの結果になりました。ありがとうございました。」

などです。

たとえ、相手がそれほど努力していなくても、このように御礼を言えば、
「精一杯のお力をお借りできました」と言うことになり、相手はそれほど力を貸した覚えはないのに、最高の例を尽くされたことになり、喜ばれるでしょう。

 

自分が相手に力を貸す場合にも使えます。

  • 誠心誠意、尽力させていただきます。
  • 微力ですが、精一杯尽力させていただきます。

微力などを付け加えて、
「それほどの力はありませんが、全力で・・・」
とすると、誠意を感じていただけそうで良いですね。

 

尽力を尽くすとは

尽力を尽くすは間違いです。尽力=力を尽くすなので、尽力を尽くすと言ってしまうと、力を尽くすことを尽くす、となってしまい、「馬から落ちて落馬した」とか「頭痛が痛い」のような重言になってしまうからですね。

 

尽力の間違った使い方

「尽力」は、相手に頼む場合には、使えません。これは「尽力」に「精一杯やる」「努力する」「全力を出す」などの意味合いがあるからです。

「どうか、ご尽力をお願いします。」
などと言ってしまうと、「精一杯やってないじゃん」とか「全力出してないよね」と言うニュアンスになってしまうので、大変失礼になるからですね。

 

力添えとは

力添え(ちからぞえ)とは力を添えることです。

力添えは、協力・援助と同じ意味になりますが、謙譲語として目上に対して使います。

力添えには、尽力のように「努力する」「精一杯に」の意味はありません。

そこで、相手に頼む時に尽力は使えませんが、力添えは使えます。

「どうか、お力添えをお願いします。」のようにですね。

 

 

力添えの使い方

先に書いたように、目上に頼む時、お礼にを言う時には

  • どうぞお力添えをお願いします
  • 多大なお力添えに感謝します

と使います。頼む時に、尽力は使えませんが、お礼の場合は力添えを尽力に変えることもできます。

  • どうぞお力添えをお願いします。
  • 多大なご尽力に感謝します。

 

力添えの間違った使い方

ネットに、
「お力に添えなくて申し訳ありません」
とあって、ずっこけそうになりました。

これは明らかな間違いです。先に書いたように力添えとは「力添える」ことであって、「力添える」ことではありません。何かと混同されてるのでしょうかね。

正しくは、「力になれず、申し訳ありません」とか「力が足りず、申し訳ありません」でしょうね。

また、力添えは相手の力を添えてもらうことなので、自分を主語にはできません。
「私が力添えします」とはならないと言うことです。

この場合は「お力になります。」としましょう。

 

まとめ

尽力力添えについて、それぞれの意味と、正しい使い方、間違った使い方を解説しました。

ビジネスでは、ある程度かしこまった表現を使うと(やりすぎると煩くなりますが)相手にも周囲にも「できる!」と感じていただいて、一目置かれるかも知れません。

でも、勘違いして使ってしまうと、格段に悪い印象を与えてしまいます。そんな事にならないように、十分注意しましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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