プロフェッショナル仕事の流儀「ひきこもり支援・石川清」とは

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セーレムさんによる写真ACからの写真

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1月14日NHKプロフェッショナル 仕事の流儀「ひきこもり支援・石川清」が放送されます。

引きこもりの現状は?どんな苦悩を抱えているのか?「8050問題」とは?石川清氏とは?

などまとめました。

 

いま日本には、家族以外との交流を断ち、ひきこもる人が100万人いる。こうした人たちの心の扉を20年にわたってノックし続けてきた支援のエキスパートがいる。面会できなくとも何年も通い続けて信頼関係を築き、希望の明かりを灯し続ける。彼と出会うことでひきこもりを脱した人が後を絶たない。組織に属さず、たった一人で支援を続ける一匹狼の記録。(NHK)

セーレムさんによる写真ACからの写真

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引きこもり

仕事や学校に行けず、家族以外と交流がない、厚労省は、この状態が6ヶ月以上継続した場合を引きこもりと呼ぶ、と定義しています。

厚労省の引きこもり対策推進事業では

「川崎市や東京練馬区の事件など大変痛ましい事件が(中略)引きこもりのご本人や家族から、国・自治体・支援団体に多くの声が寄せられています。安易に事件と引きこもりとを結びつけることは慎むべきと考えます(後略)」

としています。

引きこもりの実態

2019年3月の内閣府の調査によると

  • 引きこもり全体数:115万4千人
  • 内、40~64歳:61万3千人
  • 7割以上が男性
  • 引きこもりの高齢化・長期化が明確に
    (数字は推計)

 

川崎市の事件

  • 加害者:岩崎隆一、51歳
  • 2019年5月28日午前7時45分頃
  • 川崎市登戸駅付近
  • カリタス小学校のスクールバス待ちの生徒・保護者が被害
  • 小学6年生女児死亡
  • 39歳保護者男性死亡
  • 他、10数名の負傷者
  • 加害者は、犯行後、現場で首を切り自死
  • 同居叔父夫婦が80代であり、8050問題の典型例とされる

 

東京都練馬区の事件

  • 2019年6月
  • 加害者(父)元農水省事務次官(76歳)
  • 被害者(長男)(44歳)
  • 刺殺
  • 引きこもりがちの長男から暴力を受けた

 

8050問題

引きこもりが長期化すると、親も高齢化します。働けなくなり、収入の問題と、同時に高齢化した親の介護問題が生じます。

親が80歳、子どもが50歳になった頃に、これらの問題が生じることから、「8050問題」と言います。

該当する親子には、外部に相談もできず、親子ともに社会から孤立していると言われています。

 

引きこもり当事者の声

川崎市や東京練馬区の事件を受けて、「なんとかしないと自分も追い詰められるのでは」と声を上げる、引きこもり当事者が多数いたということです。

当事者の苦悩がわかる話です。

他にも

  • 引きこもりが長期化すると、親も大変だが兄妹はもっと長く面倒を見なければならない(引きこもりの兄を持つ女性)
  • 自分が死んだら、子供と妻が共倒れに(引きこもりの息子を持つ老父)
  • 暴力を振るわれるので我慢している(引きこもりの息子を持つ母親)
  • 引きこもり=殺人者、と聞こえてつらい(50代引きこもり当事者)
  • 挫折者にとって40代からの就労は地獄(40代女性)
  • 引きこもりにはそれぞれの過程がある、同一の主義主張を持つ集団だと、ひとくくりにされるのはたまらない(30代男性)

 

石川清

  • 1964年生まれ
  • 上智大学文学部卒
  • NHKを経てフリージャーナリスト
  • 著書『ドキュメント・長期ひきこもりの現場から』(洋泉社、2017年)
  • 〃 『津山三十人殺し 七十六年目の真実』(学研パブリッシング、2014年)

著書の『ドキュメント・長期ひきこもりの現場から』には、読者のレビューを掲載しているサイトがあります。ざっと読んでみると、石川清氏が「自腹」で活動していると書かれていて驚きます。

 

内閣府の調査によると引きこもりになった原因は

  • 退職した・・・・・・・・・・・・・36.2%
  • 人間関係がうまく行かなかった・・・21.3%
  • 病気・・・・・・・・・・・・・・・21.3%
  • 職場に馴染めなかった・・・・・・・19.1%
  • 就職活動に失敗・・・・・・・・・・6.4%

と、なっています。

好んで、引きこもったわけではありません。想像するしかないのですが、当事者(本人・家族)は、明るく笑って過ごせるとは思えません。

本人は、社会になじめず、将来に希望を持てず苦しんでいます。
親は、子どもの将来への不安や、世間体、育てた責任・・・などに押しつぶされそうになっているのではと思います。

そんな家族に、なんの見返りも求めず、相対する・・・できることではないと思います。

 

出演される石川清氏は、CVN(コミュニケーション・ボランティア・ネットワーク)という引きこもり支援を2003年頃から主宰されています。

長期引きこもり当事者や、家族の支援の集いを埼玉県朝霞市で、毎月開催されているそうです。

 

  • 40代の当事者の親御さんが亡くなって、もう片方の親御さんが半身不随、なんの支援もなく、自らの命を絶つ寸前である
  • 突然家族が消えてしまい、ひきこもり当事者一人が実家に残された
  • 子供のひきこもりが引き金となって、両親の仲が決定的に壊れてしまい、家庭不全に陥っている
  • 親が亡くなり、ひきこもり当事者一人残され、遺産をことごとく詐欺で失ってしまった    CVNホームページ

生々しい、実態を綴られています。

 

まとめ

プロフェッショナル仕事の流儀に出演される「ひきこもり支援・石川清」についてまとめました。

引きこもりの実態や、引きこもりに絡んだ事件とその影響、「8050問題」とは、当事者の声、石川清氏の活動等を整理しています。

 

記事中に書きましたが、引きこもり人数が115万越えと推計されています。日本人口の1%に届く勢いで、社会損失は大きいと思います。実態を知り、声をあげて国全体で取組むべきだと感じました。

石川清氏が、放送でどんな話をされるのか楽しみです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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