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「火事場の馬鹿力」と言います。
火事の時にピアノを運んだとか、子供を助けようとして車を持ち上げたって言いますよね。
本当にそんなことがあるのでしょうか?
絶対負けられない試合や、負けたくないライバルとかで、なんとかいつもよりも良い成績を出したいと思った時、火事場の馬鹿力を出すことはできるのでしょうか?
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火事場の馬鹿力は本当?
スポーツ科学によると、女性が車を持ち上げることも十分可能だそうです。
男性の大腿四頭筋(太ももの筋肉)は1トンもの力を出すことが出来るのだそうで、これを全部発揮したときが火事場の馬鹿力となるのです。
火事場の馬鹿力のメカニズム
(男性の)大腿四頭筋は、1トンの力を持っている・・・と書きましたが、そんな力を日常で発揮していると、筋肉自体を傷めてしまうことにもなりかねません。それで自己防御のために筋肉の力を抑えているのです。
ではどうやって抑えることができるのかと言うと、
- 筋肉は神経系で制御されている。
- 神経は、脳から脊髄、そして筋肉へと情報を伝える。
- 筋肉は、数十万本の筋繊維が束になっている。
- 1個の神経は、数本から数千本の筋繊維を動かす。
- 神経の制御は、オン・オフで行い、オンになった神経に制御されている筋繊維のみが収縮する。
こんな仕組みで、すべての神経が同時にオンになるわけではなく、一部の筋繊維は収縮しません。最大の力を出そうと思っても、脳内のすべての神経細胞がオンにはならず、余力を残すことになります。
火事場の馬鹿力を引き出すには
火事場でなぜ、馬鹿力を発揮できるのかは、その時の脳の興奮が鍵になります。脳が興奮することでそうでないときよりも多くの神経をオンにできるのです。
緊張しすぎてガチガチになることがありますよね。大勢の前でスピーチするときなどになりがちです。
これも緊張によって、筋肉を支配する脳内の神経が余計に興奮するためです。
さて、火事場の馬鹿力を意図的に発揮して、絶対勝ちたいシーンで最大の力を出すことはできるのでしょうか。
例えば、大声を出す、歯を食いしばる、ほおを叩くなどで脳を興奮させ、筋力を限界まで出すことができるのだそうです。
そう言えば、ハンマー投げとかテニスの選手や、卓球の選手が競技中に声をだすのはよく見ますね。
福原愛選手は、「サー!」って叫んでいましたし、「気合だー!」って叫んでたのは、アニマル浜口親子でした。
火事場の馬鹿力を出した時のリスク
アスリートは、先の方法で、自ら脳を興奮させ最大限の力を発揮しようとします。だからある程度慣れているのでしょう。
そこを普段スポーツをしない人が、いきなりやってしまうとやはり、リスクがありそうですね。
脱臼や肉離れなどを起こしてしまうかもしれません。普段から少しでも身体を動かして筋肉を慣らしておいたほうがよいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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