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3ヶ月に1回歯科診療に通っています。歯垢を取っていただき、歯磨き指導を受け、その支持に従って、1日おきに歯間ブラシで歯間を掃除します。
でもそもそも、むし歯にならなければこんな面倒なことは、いらないんですよね。
子どもをむし歯にしないために何をすれば良いのかを解説しています。これからお父さんやお母さんになる方には、読んでいただきたい記事です。
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なぜむし歯になるのか
むし歯は、感染症とも言えます。むし歯菌に感染することで起きるのです。では、徹底的に口内を除菌したらどうでしょう?
でも口内には、カビの発生を予防するなど有用な細菌もいるので、一概にそうもできません。
むし歯菌は、口内に入ってきた砂糖を使い、ネバネバした「グルカン」を作ります。グルカンは歯の表面に付着し、むし歯菌はここをすみかにして口内で増殖します。
こうして出来た細菌のかたまりが「歯垢(プラーク)」です。
ちなみに歯科診療で教えて頂いたのですが、歯垢は、3日位でできるので、「歯間ブラシでの掃除は最低3日に1回はやるべき」とのことです。3日に1回だと忘れてしまいそうなので1日おきにしています。
歯垢の中のむし歯菌は、食物中の砂糖や炭水化物を分解し、乳酸などの酸を作り出します。この酸が、歯の表面のエナメル質、その内側の象牙質を溶かしてカルシウムやリンが溶け出していきます。これがむし歯です。
唾液がむし歯を防止
私達の唾液は中性で、食事中にむし歯菌によって酸性に傾いた口内を、食後に中性に戻すはたらきがあります。
また、唾液中にはカルシウムなどが含まれており、むし歯菌の作った酸で溶けた歯を修復します。これが「再石灰化」で、初期のむし歯なら再石灰化で元通リにすることも出来ます。
食事中によく噛むことで、唾液がよく分泌され、歯がこすれ合いほおの筋肉も動くので歯垢はつきにくくなります。なので、よく噛む習慣をつけることはむし歯予防にとって大切なことになります。
いっぽう、食後も間食してダラダラと食べていると、むし歯菌に歯垢や酸をつくるための材料を与え続けることになり、むし歯になりやすくなります。
唾液は、睡眠中は分泌する量が減ります。だから、寝る前に何かを食べたら、歯磨きをしてから寝る習慣をつけることが必要です。
乳歯に効果的なフッ素
フッ素は、歯質強化に有効です。フッ素には、再石灰化を促す作用があり、また、歯を構成する「ハイドロキシアパタイト」の結晶中にフッ素原子が取り込まれると歯は、酸に対する抵抗力が強くなり、むし歯になりにくくなります。
特に乳歯は、永久歯よりもむし歯になりやすいのでフッ素による歯質強化がお勧めなのだそうです。
フッ素配合の歯磨き粉を使うときには、うがいの回数や水の量を減らし、フッ素が口の中に残るようにすると効果的です。
キシリトールで虫歯菌を減らす
キシリトールは、甘味料ですが、「糖類」ではなく「糖アルコール」です。むし歯菌は、糖アルコールを使って酸やグルカンを作ることが出来ず、キシリトールはむし歯の原因になりません。
また甘みがあるので唾液の分泌を促進し、再石灰化などの効果もあります。
キシリトールの摂取を続けると、むし歯菌が減るという実験結果もあります。
そしてもうひとつとは
もうひとつは、「むし歯菌に感染させない」ということです。
生まれたばかりの赤ちゃんの口内には、むし歯菌はいません。主な感染ルートは、母親と言われ、口移しに食べ物を与えたり、スプーンなどを共有することによって赤ちゃんに感染のリスクが生じます。
3歳頃までの口の中は、細菌バランスが整わず、むし歯菌に感染すると一気に増殖してしまうのだそうです。この時期を過ぎてしまえば、むし歯菌に感染してもむし歯にはなりにくいのだそうです。
生まれてから3歳ころまでが大切なんですね。
実は、私の長男(現在9歳)の誕生時期に、このことを歯科の待合室にあった冊子で知りました。
で、妻に話して、口移しは当然、箸やスプーンの共有もやめしました。で、どうなったかというと、5歳時ににむし歯と診断されました。むし歯菌に十分気をつけていたつもりなのですが、3歳時までに感染してしまったのでしょうか。
当時の知識では、
「3歳時までにむし歯菌を口に入れなければ、一生むし歯にはならない」
だったのですが、これは間違いです。
本当は、「
「3才児を過ぎてからは口内細菌の助力もあって、むし歯菌に感染してもむし歯にはなりにくい」
ということらしくて、うわっつらの知識ではダメですね。
この記事を読まれて、我が子にやってみようと思われたなら、一度、歯科の先生にお話を伺って詳しく知っておいた方が良いと思います。
子どもの一生には色々なリスクがついて回ります。親としては前もって取り除けるものは取り除いてやりたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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