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一昨年町内会の役員をやってました。
730世帯の大所帯でそれなりにやることも多く忙しかった記憶があります。
最近ネットのお悩み相談で見かけた事例から、町内会・自治会の側からの見解を
記事にしようかと思いました。
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町内会・自治会に関するお悩みは
お悩み相談の内容は、
「新たに戸建てを購入して入居したところ、町内会の名簿に記入してと言われた、勤務先まで
書くように言われたがそこまで必要なのか?書きたくない」
といったものでした。
町内会・自治会を運営する側(会長や役員)はこの場合なにを考えているのでしょう?
町内会・自治会を運営する役員は
まず、役員になるとなにを考えるかを説明します。
- 早く任期が終わらないかな(私のところは1年でした、会長は2年)
- 町内の人からどう思われているかな
- 他の役員からどう思われているかな
1.は、わかっていただけると思います。
- 会合に出席しなければならない
- 様々な作業がある
- 自分都合では動けない
- 何の見返りもない
- 車を使うがガソリン代は自腹
などなど、持ち出しばっかりでメリットが感じられません。
気になるのは、2.です。
町内会費を何がしか集めています。
「それで役員が集まってお茶代にしてるだけじゃないの?」
と思われているのじゃないかと感じています。
それに近いことを口に出す人も少なからずいます。
私のところは年会費が7千円でしたので、町内全戸から集金すると5百万を超えるので
それなりの金額になります。そこまで計算してものを言う人はごく僅かでしたが、話題
にはなります。
3.はそれほど気にならなくなります。
会合で様子を伺っていると、皆さん同じように感じている事がわかるので。
町内会・自治会の役員心理
こういった経緯で役員は、町内の方からの視線を気にして活動しています。
そうすると、必要以上に活動を目立たせたい心理になります。
例えば町内パトロールでもするときには、幟(のぼり)をたてて、太鼓をたたき、
「ほら、今活動していますよ!皆さんから集めたお金でお茶飲んでるだけじゃないんですよ!」
と、町内全戸に対してアピールしたくなります。笑笑
そうなると何か町内会で企画する時は、やり過ぎになります。必要最小限ではなく尾ひれを
つけてしまいます。
町内会・自治会名簿の必要性
町内にはいろいろな方がお住まいです。私のところでは19世帯からなる私の班に3人の
高齢女性がお住まいでした。
つまり、19世帯中3世帯が高齢女性のお一人住まいでした。
そうすると、万一のことを考えてしまいます。
独居で周りが気づかないうちに・・・などと考えると不安になります。
それで、町内回保有の文書を調べてみると、過去に同じことを考えたことが
あったのでしょう。
- 年齢
- 家族構成
- 緊急時の連絡先(別住まいのご家族親戚等)
しかし、数年前のものなんです。
ご家族構成も変わっている可能性があり、ご連絡先に携帯電話の番号が書かれていれば
すでに変わっている可能性だってあります。
スマホを変えて電話番号が変わったら、ご家族、友達その他必要なところに通知すれば
良いだけで、町内会にまで連絡しようとは思いつきもしないでしょう。
そう考えると、新たな町内会としての活動が必要と思われました。
- 名簿を再構成する
- 年度ごとに名簿に変更があれば書き換えてもらう
- 緊急時の連絡先変更を確実に把握する
などが考えられましたが、壁になるのは「個人情報保護法」です。
これをクリアする手段は、調べると簡単でした。
入手した個人情報の使用目的を明示し、それ以外に使われないこと、管理する人(会長とか)
を明示し、使用手順等を文書化すれば良いのです。
ただ、私の任期が切れて年数が経過すると間違った把握をする役員が現れないとはいえません。
また、当時の役員の中にも「個人情報保護法」を曲解している方がいて、面食らったこともあり
結局、この件は諦めました。
いまでも、独居高齢者のことは心配してはいますが、ちょうど会長がかわる時だったので、新会
長には伝えました。
独居高齢者を役員や各班の班長が気にかけ、機会があるごとに、声をかけるようにすべき、と。
町内会・自治会名簿に勤務先を?
お悩み相談の中の勤務先提出は、あまり必要ではないです。
でも緊急時に連絡がつかない場合には、勤務先がわかっていれば少しは手が打てる
かも知れません。ないよりマシって程度の情報でしょう。
ただ、この町内会がそこまで考えて、情報を集めているかどうかは怪しいものです。
先に「町内会はやり過ぎになります」と書きましたが、ここにも現れています。
名簿に最低限必要と思われるのは、
- 年齢
- 家族構成(複数でお住まいなら心配は格段に減ります)
- 緊急時の連絡先
でしょう。しかし、最初に名簿の情報一覧を作る時に他になにかないか?と考え過ぎて、
勤務先、あげくは最終学歴まで入れてしまうかも知れません。
当初考えた人は、ついでに書いてもらえると(先に述べたように)役に立つかも・・・と
思っただけかも知れません。
そして、数年たつとその考えが風化し、その人の作った文書だけが残ります。
すると、
「よくわからんけど、名簿の記入覧にあるから書いてもらおう」
と思うのです。
無償奉仕で責任だけある立場だからそうなります。
「過去と違うことをして(柔軟に判断して)間違って責められたらたまらない」
と思うのです。
こうしてささいな事が、後に入居する人には疑問だったり、苦痛になるのだと思います。
町内会・自治会という組織を運営するのは結構大変です。
最近では業務の外注化も考えられているようで、従来の運営方法の見直しが求められて
いるのだとと思います。
まとめ
町内会・自治会に役員の経験から、町内会・自治会の名簿の要求に対する疑問を解説しました。
少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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