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先日、歯科診察に行きました。
お薬手帳持たずに行ったところ、投薬があり調剤薬局に行って薬を受け取るのですが、お薬手帳アプリの案内チラシを見つけました。
紙のお薬手帳を持っていかなくて良いのなら、便利じゃん!とそのチラシを持って帰ったのですが、お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)は、ホントに便利なんでしょうか?この記事はそこを調べて解説しています。
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お薬手帳
薬局にお薬手帳を持参すると、若干薬価が安くなります。調べてみると1割負担で10円、3割負担で40円減額されるようです。
といってもこのお薬手帳自体が厄介ですよね。105ミリ×148ミリ、と財布より大きく、はがきとほぼ同じ大きさです。ズボンのポケットには入りにくく、バッグを持たないときの持ち歩きは不便です。
お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)
で、お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)を見つけて(これなら楽じゃん)と思ったのです。スマホを持っていればいいので、持ち歩くことが苦になりません。
スマホがなければカードでも代用できるようで、それなら財布に入れておけば良いです。
さて、お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)は便利なんだろうか?と調べてみると色々わかってきました。
お薬手帳の目的と取り扱い
まず、お薬手帳の目的とは何でしょう。減額と、薬局で言われるからとしか意識してなかったのですが、
- 薬の重複を防ぐ
- 飲み合わせの良くない薬を事前にわかる
- 薬の記録があるので安全に服用できる
- 旅行先で投薬時に参照できる
- 被災地で 〃
などがあり、常に携帯すべき!となっているようですが、常備はムリ、と言うかイヤです。
紙のお薬手帳には、
- 薬名
- 処方した医師名
- 調剤薬局名
- 薬の効能
- 投薬した日
- 服用する頻度
- 併用禁止薬
などをプリントしたシートが貼られます。薬局発行です。
診察時には医師が、投薬時には薬剤師がそれを確認するということです。
そうすると、先日の歯科診察で、持って行くのが面倒だと放置して、薬局で聞かれて
「持ってきてないから自分で貼る(薬情報シートを)!」と言って済ませた私なんて、お薬手帳の目的を理解していないダメ患者です。
では、紙のお薬手帳がお薬手帳アプリ(電子お薬手帳)になると、どうなるのでしょう?
とりあえず、スマホまたはカードなら常に携帯することは可能にはなります。ヨカッタ、ヨカッタ。
しかーし、お薬手帳アプリで情報をやり取りするには、次のようになります。
お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)の取り扱い
厚生労働省の「電子版お薬手帳の現状と課題」によると、「薬剤師がお薬手帳の内容を見るために、薬局でスマホを薬剤師に渡すのは現実的でない」とあります。
個人情報などの観点からそうなりますよね。(スマホの中の他の情報を、こっそり見られる可能性を否定できない)そこで、厚労省の解説では、
- 患者がワンタイムパスワードを発行
- 薬剤師にワンタイムパスワードを教える
- 薬剤師は、このワンタイムパスワードでパソコンから情報を得る
となっています。(ワンタイムパスワードの発行手順などは解説あり)
これは、患者にとっても薬剤師にとっても手間が増えますね。
薬局に行くのも面倒なのに、「ワンタイムパスワード教えて」と言われ、スマホ取り出して操作するのって面倒ですよね。
高齢者で、スマホやパソコンに不慣れだったりするとそもそもムリでしょう。
薬剤師さんだって、従来の、紙のお薬手帳は、受け取って閲覧、で済んでいたのに、いちいち患者から聞いて(ワンタイムパスワードを)パソコンに入力することになるので面倒だろうと思います。
そして問題は他にもあって、次に書きます。
お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)の種類
お薬手帳アプリってどれくらいあるんでしょう。
調べて見ると「e薬Link(イークスリンク)」と言うサイトがありまして、
お薬手帳アプリはスマホで済むので、持ち運びは便利になります。でも特定の薬局でしか使えないお薬手帳では困ります。それを解決する方法の一つが、電子お薬手帳相互閲覧サービス 「e薬Link(イークスリンク)」です。
としているのですが、このサイトに対応する電子お薬手帳だけでも、なんと41種類もありました。
こんなにあると辟易します。どれかを選んで使い始めてから、廃止されたとかで混乱しないですかね。
この種類の多さも少し不安です。
便利さって面では、お薬手帳(紙の)を持っていくのと、ワンタイムパスワードをその都度発行し、薬剤師さんに伝えるのとどっちが上かってところです。
試しに(紙の)お薬手帳を広げると、「あ、この薬処方してもらったのは3年前か」とかわかって、良いです。スマホやパソコンで見るよりシンプルで良いと思います。
先に紹介した、厚労省の記事なんですが、2017年のものです。少なくとも4年前にはお薬手帳アプリが実用化されているのですね。
でも薬局で勧められたことは一度もありません。これは、薬剤師さんにとってもメリットがないんだろうと思います。
そんなことも踏まえて、お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)の導入は、様子見にしようと思います。
まとめ
お薬手帳アプリ(電子お薬手帳)が便利そうという話でした。
しかし調べてみると、個人情報との関連などから、面倒な操作が必要になり、慌てて使わなくてもいいんじゃないかと言う結果になりました。
読んでいただいて、少しでもお役に立てればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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