新型コロナによる死亡、お葬式はどうなる?ニューヨークと東京都を比較

健康

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武漢肺炎(新型コロナウィルス)が猛威をふるっています。

日本は、欧米と比べると死亡者数が少なく、実感がわきませんが家族にもしものことがあったらと不安にかられることもあります。

遠距離に高齢の家族を抱えているのでなおさらなんですが・・・。

最悪の場合を考えて、知識だけでも蓄えて置こうと思います。

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ニューヨークの事例

  • ニューヨーク市人口:840万(2018年)
  • ニューヨーク州人口:1945万(2019年)

東京都の人口が1395万(2020年1月推計)なので、ニューヨーク州は、東京都の約1.4倍の人口になります。

ニューヨーク州の武漢肺炎(新型コロナウィルス)による死亡者数は、4月13日で1万56人となっています。米国全体での死亡者数が2万2千人なので、ニューヨーク州だけで米国全土の40%を占めていることになります。

新型コロナを除いた、ニューヨーク州の年間死亡者数は、15万5千人程度で、1日あたり、平均425人がなくなっているのですが、今回のコロナによる死亡者は、この数日では1日に700人以上に昇るそうです。

  • 425人+700人=1125人
  • 1125人÷425人=約2.65倍

このため、ニューヨーク州では医療崩壊を通り越して葬儀システム崩壊と言った状況なんですね。

米国の葬儀手順

  1. 病院の遺体安置所で保管(自宅死亡時は市の遺体安置所)
  2. 家族の意思により葬儀場が遺体を引き取り葬儀場へ
  3. 葬儀執行
  4. 火葬場(火葬する場合、約半数が火葬)
  5. 埋葬

となるのですが、あまりに死亡者が多く、遺体安置所が不足しているようです。このため、ニューヨーク市では、冷凍トラックを用意し、こちらを遺体安置所の代用としているそうです。

 

 

東京の現状

人口1945万人のニューヨーク州と、同じく1億2595万(2020年推計)の日本とでは、比較するにも差が大きいので、人口1395万人の東京都との比較をしてみます。

 

東京都の4月12日時点の感染者2080人、死亡者19人となっており、ニューヨーク州の死亡者数の526分の1と言う、驚異的に少ないですね。

10万人あたりの死亡者数は、

  • ニューヨーク州:51.70人
  • 東京都    :0.14人

となり、ニューヨーク州が東京都の370倍くらいになります。

現在の医療従事者が相当な実力を発揮しているのは、疑いがないとして、言われているBCGとか、日本人の幼少時からの清潔感覚などの原因があるのかも知れません。

さて、そう言っても、日本もまだ爆発的な感染が広がらないと言う保証はなく、同じような事態になったときのために、葬儀について考えてみます。

火葬

米国は、宗教の関係もあるようで、火葬と土葬が半々くらいになるようですが、日本では、99%火葬です。

土葬が全くできないわけではないですが、土葬しようとすると、自治体の認可が必要で、次に墓地の管理者の同意も必要になります。土葬を希望するのなら、認められている地域に住居を構えるところから考えて置かないとダメなようですね。

新型コロナウィルス感染症は、指定感染症であるため、24時間以内に遺体を火葬することが認められています。

これは、「認められている」のであって、24時間以内に火葬しなければならないわけではありません。

「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」の「埋火葬(中略)ガイドライン」には、古めかしい言葉も使われていて、

新型インフルエンザ等が全国的に流行した際に火葬場の火葬能力を最大限に発揮できるようにするための消耗品(火葬の際に必要となる柩又はこれに代わる板等)等の物資を
確保できるよう準備・・・

とあります。柩(ひつぎ)が不足した場合に、板などを代用する・・・と言うことのようで、時代劇なら遺体を、いわゆる戸板(雨戸として使われる板、人や物を載せて運ぶときに使う語)に乗せて運ぶシーンもあると思います。

致死性の高い感染症で大量に死者が出た際に、柩なしで戸板で遺体を運搬・火葬・・・と言う場面を考慮しているのかな?と思わされ、暗い気持ちになります。

 

非透過性納体袋

非透過性納体袋とは、ご遺体を収納する袋で、非透過性とは、血液や鼻汁などの体液を遮断すると言う意味です。なので、袋そのものは透明にすることができ、家族がご遺体の顔を見ることができ、安全お別れができるようです。

この納体袋には、防護服を着けた医療従事者がご遺体を入れ、袋を閉じると、危険がなくなるので、この状態になまれば、希望があれば家族の手によって運ぶこともできます。

 

家族葬

新型コロナウィルスの感染を避けるために、葬儀に多くの人を呼ぶことを避けることが多くなっており、家族葬を選ぶ事が多いらしいです。その場合でも列席者は社会的距離を保ち、消毒等の適切な処置が求められます。

また、お通夜を行わず告別式と、火葬を1日で行うことも増えているようです。

東京・神奈川・埼玉・千葉の1都4県では、この家族葬が78%に昇るそうです。

 

後日葬儀

ご遺体の火葬のみを済ませ、告別式や、お別れの会などを後日に回し、新型コロナウィルスの終息を待って行う後日葬儀も増えているようです。

先日なくなられた、国民的コメディアンの志村けんも、この扱いですね。

 

まとめ

新型コロナ(武漢肺炎)によるご不幸と葬儀についてまとめました。

幸いなことに日本は、諸外国に比べて、今のところは少ない死亡者です。

しかし、この先どうなるかわかりません。最悪を予想して心の準備をしていたほうが良いかも知れません。そうしながら、3密に従って、新型コロナウィルスの終息を待ちたいものです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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