町内会の自主防災、地域防災をどうするか、地震と防災に向けて

地震・防災

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町内会の役員になりました。「防災・防犯委員長」と言う固い肩書です。

前年度の委員長から書類等を引き継いで、主たる業務を見てみると、年度初めは「消火設備の点検・防犯灯の点検」とあるのです。

とりあえず、消火設備の点検をやってみました。

ホース格納箱(写真)が、町内18ヶ所あるので、引き継いだ書類を頼りに内容物の確認をしました。

クモの巣が入っていて、触りたくない状態のものもありましたが、内容物が不足していることもなく、極端なサビ等の劣化もありません。

 

そうしながら、考えました。「これって誰が使うんだろ?」

引き継いだ書類に「点検」に関するものはあったのですが、取り扱いに関する物は皆無なのです。

それで、かってに消防が使うのかな?と思い込んでいました。で、確認をと・・・。

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消防に電話した

消防に電話して、

私「どこが使うんですか?」
消防「町内の方です。」
私「えっ、そんなこと言っても使い方知らないんでは?」
消防「それは、町内で消火訓練等をして。」

なるほど、そう言われてみれば納得です。あんなホースとか、ノズルとかを駆けつけた消防が使うのだとしたら、大きな消防車で一般車両をかき分けながら駆けつけるよりも、バイクで走った方が早いですもんね。

そこで、ホース格納箱をもう一度見に行きました。

開けると、こんな感じです。

  • 20mのホース3本
  • ノズル(ホースの先につけて火元へ水を噴射する)
  • 消火栓ハンドル(地下消火栓の蓋を外す工具)
  • スタンドパイプ(地下消火栓に差し込んで、ホースをつなぐ)

上記の()の中身が引き継いだ書類にないのです。

町内で使うものなら、そのへんの知識があって、それぞれの使い方がわからないと使えないと思うのです。

消火の知識

ホース格納箱は、水を届けるもので、水そのものは、地下に埋まった消火栓から出します。

ところが、自宅に一番近いホース格納箱の近辺に消火栓らしいものがないのです。消火設備配置図を見ながら探すと、25mくらい離れたところにありました。

「火事だ!」って時に見つけることができるんでしょうか?不安になります。

前年の防災防犯委員長に連絡しました。すると、

  • 消火設備を町内で使うことはご存知でした。
  • 使い方は、数年前に消火訓練をやった、とのこと

消火訓練をやったとしても何人の方が消火設備の知識をお持ちなんだろう?と思います。

  1. ホース格納箱は、町内に○ヶ所ある
  2. 格納箱には、○○が入っている
  3. 消火栓は、町内に○ヶ所ある
  4. 火災の時は
  5. ホース格納箱から消火栓ハンドルを出す
  6. 消火栓の蓋をあける
  7. スタンドパイプを消火栓に差し込む
  8. スタンドパイプにホースをつなぐ
  9. ホースの先端にノズルをつなぐ
  10. バルブを開けて水を出す(2人作業)
  11. 消火を始める

大雑把に考えてもこれくらいの知識が必要になると思うのです。

地震の時は

町内には、711戸の家屋があり、総人口1860人、20才以上が1600人くらいいます。高齢者も含んでいるので、実際に消火活動にかかれる人数はもっと少なくなりますが、半分としても800人くらいです。消火訓練にこれだけの参加は、物理的に無理ですが、せめて知識として持っておいていただきたいものです。

自身情報を見ると、向こう30年間に南海トラフ地震が発生する確率60~70%と言われています。その時は、あちこちに火災が発生すると予想され、消防頼みしている余裕はないと思います。家族を守れるのは自分たち、と認識していたいのです。

ホース格納箱を手入れ

震災時に、町内の住民に、「自身と家族を守るのは自分たち」と意識してもらえるようにしたいと思います。その時に、クモのすまみれの格納箱ではいけません。

そこでホース格納箱をきれいにしようと思います。クモ忌避剤スプレーと小さな箒を買ってきました。忌避剤を散布して、クモの巣を除去します。

 

そうして、住民が少しでも気にして、ホース格納箱を見に行った時に手入れされている状態にして置きます。

「火事だーっ!」って住民が動けたとして、家から軍手を持ってくる人はいないと思います。すると滑り止め付きの軍手もホース格納箱に入れておいたら良いと思います。

消火栓

先に書きましたがホース格納箱から消火栓までの距離が離れているところがあります。

おそらく「自分の家の前に置くのはイヤ」って人がいて、設置場所には気を使ったのだろうと思います。現在のホース格納箱は、空き地の前とか、土手の前などにあります。家屋に接した所にはありません。

調べていると「消火栓蓋、または蓋の周囲は黄色くペイントし、他のマンホール蓋との識別できるようにする。」とありました。これを知って消火栓を見に行くと、たしかに離れた場所からでもパッと見つけることが出来ました。

こんな知識も住民に伝えて行かねばなりません。

消火訓練は当然、実施しますが、消火に関する知識をマニュアル化して、全住民に読んでいただこうと思います。防災防犯委員の期間は4月から翌年3月の1年です。すでに1ヶ月が経過しましたが、まだまだやることが残っています。これからですね。

 

まとめ

町内会(自治会)の防災は、滝に渡った活動が必要のようです。夏祭りの準備なんて一過性のものでなく、震災に備えた長期的な視点が求められます。

最初に消火設備(ホース格納箱・消火栓etc)の知識と取り扱いを周知することから始めます。

住民全体の意識向上が必要で、そのための幅広い角度からの働きかけを行っていこうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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