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お盆は、後述しますが1200年以上の長い歴史を持つ行事です。
この記事では、お盆の由来と歴史(いつ頃から行われているのか)2020年のお盆休みはどうなるのか、お盆玉とはなにか、お盆になると目にする、ナスときゅうりのお供えの意味はなに・・・といったことについて解説しています。
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お盆の由来
お盆とは、日本古来の祖霊信仰(それいしんこう)と仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が融合した行事です。
祖霊信仰(それいしんこう)とは、祖先崇拝(そせんすうはい)とも言われ、なくなったご先祖様が、生きている人々に影響を与える、と言う信仰です。
もともと日本には、先祖の霊が農耕神である年神様(としがみさま)の姿になってお正月(初春)と7月(初秋)に訪れると言う信仰がありました。
そこから、初春が年神様の祭りとして正月になり、初秋がお盆になってご先祖様をおもてなしするお盆になった、と言われています。
お盆の歴史(いつ頃始まったのか)
お盆は、こうして8世紀頃に確立されたとされているので、1200年~1300年位の長い歴史があるのですね。
月の満ち欠けを基準にした、太陰暦(たいいんれき)では、7月15日の頃に行われていたのですが、明治期に太陽暦を採用すると、7月15日は、農繁期と重なる地方が多くなり都合が悪くなります。
それで新暦(太陽暦)の8月15日をお盆とする地域が多くなって現在に続いています。
お盆休みはいつになる
2020年のお盆は、8月13日から15日までになります。翌16日が日曜日なので、13日から16日までの4連休になる方が多くなるでしょう。
もっと言えば、8月11日の「山の日」が2020年は8月10日(月)に移動されているので、11日と12日を有休とかにすれば、8月8日(土)から16日(日)までの9連休にできます。
8(土)9(日)10(月)11(火)12(水)13(木)14(金)15(土)16(日)
↑こんな感じです。
お盆玉とはなに
お盆玉とは、お正月のお年玉のお盆バージョンです。
起源は、江戸時代にあり、山形地方では、奉公人に「お盆小遣い」を上げる習慣があったそうです。
江戸時代の商家には、丁稚(でっち)と呼ばれる子供達が働いていました。
子供たちは、お盆とお正月にしか家に帰ることができず、その時に「お盆小遣い」として、当時は現金ではなく現物支給だったようです。
それで、「盆と正月が一緒に来たような」なんて表現があるのでしょうね。お盆とお正月は、1年のうちで一番にぎやかで忙しい日だったのでしょう。
時が過ぎて昭和初期頃になると、現金をあげるようになりました。
先に書きましたように、お正月とお盆がもともと対の行事だったのだから、両方にまたがった習慣があっても不思議ではありませんね。
今では、お正月のお年玉とセットでお盆玉を上げるひとや、お正月に会えなかったので、代わりにお盆玉を上げる人などがいるようです。
それで、そうなると、お金をむき出しで上げるのも少し抵抗があるので、お盆玉用のポチ袋も楽天や、ダイソー・セリア等百均でも取り扱っています。
お盆のナス・きゅうりのお供えは
お盆になると、ナスときゅうりで作った牛と馬のオブジェを見ますよね。
ナスで作ったのが牛で、精霊牛(しょうりょううし)と言います。
きゅうりは、馬です。精霊馬(しょうりょうま)と言います。
ある地域では、お盆になると、ご先祖様がこの精霊馬で来られて、精霊牛で帰られるのだそうです。
それは、ご先祖様が来られる時は、精霊馬に乗っていただいて、大急ぎで来て、少しでも長くいてほしい、お帰りは、精霊牛に乗って、ゆっくり景色を楽しみながらお帰りいただきたい、と言う願いを込めています。
また他の地域では、精霊馬と精霊牛が逆になり、精霊牛でゆっくりと来ていただいて、帰りは迷わないように精霊馬に乗っていただくと言うこともあります。
他の地域では、行きも帰りも精霊馬に乗って、精霊牛には、お盆のお供え物を載せて運ぶ、とすることもあるようです。
宗派や地域によって全く違った解釈があって面白いですね。
そしてどの解釈もとても繊細です。姿を見ることもないご先祖様を思って、長く伝え続けているのですね。
まとめ
この記事は、お盆の由来と歴史(いつ頃始まったのか?)、2020年のお盆休みはいつ?、お盆玉とはなに?、お盆に作る、ナスときゅうりのお供え物とは?・・・について解説しました。
長い歴史の中で伝えられてきた伝統をこれからも伝えて行きたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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