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6月26日NHK、ETV特集「山伏、現代(いま)を駈(か)ける〜祈りの山 出羽三山〜」
山伏・・・知ってるようでよくわからないって感じじゃないでしょうか。
- こんな(写真の)カッコしてるのは知ってる
- 山にいるっぽいのは知ってる
- ホラ貝吹いてるのも山伏だったっけ
- 額になんかつけてる、見たような気がする
ってところでしょうか?
出羽三山と山伏、修験道についてまとめてみました。
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山伏
山伏とは、山中で修行をする修験道の行者のことで修験者とも言います。
修験とは、神通力や霊力などの超自然な力のことだそうで、山伏は、山の中の大自然からその力を得ようと、山に起き伏して(山中に起きて寝て)修行します。そこで、「山に伏す」→山伏となったのですね。(やっとわかりました。)
呪術者、役小角(えんのおづぬ)が始めたもので山中で厳しい修行を積むことでさまざまな修験力(神通力・霊力)を身に付け、それを使って多くの民衆を救ったそうです。しかし、神通力とか霊力って言われても、なにがなにやらで、「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドみたいなものでしょうか?
神通力とは、空を飛ぶ、水上を歩く、壁を通り抜ける、火を吹く、雨を降らせるなどの力のことだそうです。
旧約聖書の中でモーゼが海を割って、ヘブライ人達を導いた伝説のようで、ロマンがありますね。
役小角(えんのおづぬ)
役小角(えんのおづぬ)は飛鳥時代(562年~708年)の呪術者で山岳信仰、修験道の開祖(一流派のもとを開いた人)で20代の頃、藤原鎌足の病気を治癒させたと言う伝説があります。
鬼を従わせて、あれこれと指図していたとの伝説もあります。
兜巾(頭巾)
写真の方は、額に黒いものをつけています。
これは、「兜巾(頭巾)」(ときん)と言うものだそうです。
こちらも役小角の由来で、文武天皇から黒色の冠を下賜(かし、身分の高い人から低い人へ授けること)されたことが始まりとされています。小さくて、頭巾でもなく防寒用でもないようで、山中で水を汲むのに使うとかあります。
ウィキペディアによると、「当初は頭にすっぽり被るサイズだったが、江戸時代以降に小型化が進み、現在の形に」とされていて、山伏の象徴のような存在なのでしょうね。
白装束にホラ貝を持って、「兜巾(頭巾)」(ときん)を頭につけて山に入る、スタイルから修行の世界に自分を追い込むような意味合いがあるのかも。
修験道(しゅげんどう)
修験道とは、日本古来の山岳信仰で伝来の仏教に取り入れられました。平地が少なく、山岳の多い島国、日本ならではのものなんでしょうね。
森羅万象に命が宿ると信じられた修験道の流れが、日本の伝統で、神様は全てに宿っていると信じられています。
天狗
いいですね。天狗を登場させると幻想の世界になって、ますます夢が広がります。
一本足の高下駄を履いて錫杖(先に錫製の輪がついている杖)を持っている姿が、山伏を象徴しています。
左手に持っているのは、ヤツデの葉です。ヤツデは日本原産の植物で「天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)」とも呼ばれるそうです。葉団扇と書くこともあるそうです。
八つ手と言うので、8つに裂けているかと言うと、奇数の7か9がほとんどで、天狗の絵や天狗像が持っているのは、奇数に裂けているんだそうです。日本では、偶数より奇数の方がありがたがられるのですが、ここにも末広がりの「8」でなく「7」とか「9」とかの奇数が採用されているのですね。
出羽三山
出羽三山(でわさんざん)は山形県の月山・羽黒山・湯殿山の総称です。
- 月山・・・標高1948m
- 羽黒山・・〃 414m
- 湯殿山・・〃 1500m
出羽三山とは羽黒山、月山、湯殿山の総称で明治時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山であった。明治以降神山となり、羽黒山は稲倉魂命、月山は月読命、湯殿山は大山祇命、大国主命、少彦名命の三神を祀るが、開山以来、羽黒派古修験道は継承され、出羽三山に寄せる信仰は今も変わらない。出羽三山神社公式HPより
月読命とか大国主命、少彦名命・・・古代史に興味ある方なら、垂涎じゃないでしょうか。なにかワクワクしてきますね。
星野尚文
星野尚文氏は、先述の羽黒山の麓にある宿坊「大聖坊(だいしょうぼう)」の13代目当主です。星野尚文は、山伏名だそうで、本名は星野文紘です。
死生観
星野尚文氏の死生観は、人間は死んだら肉体が土に還り、魂が山におさまると言います。
また、生きることと死ぬことは自然の流れの中にある、だから死を恐れることはないと言います。そう思うことができれば確かに恐れることはないように思えますね。
ETVではどのようなことを語られるのか楽しみです。
まとめ
6月26日NHK、ETV特集「山伏、現代(いま)を駈(か)ける〜祈りの山 出羽三山〜」から、山伏や修験道にまつわるあれこれを書きました。
山岳での修行の先に大自然から得られる人生への教え、死と生の世界とのつながりがどのように語られるのか楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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