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1月24日、ザワつく!金曜日 日本の職人技が生み出した魔法の金属&日本全国の詰め放題!
魔法の金属「マジックメタル」とは?制作した町工場と新潟県燕市、金型とは?社長の語るものづくりの現状を解説しました。
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武田金型製作所
このマジックメタルを作ったのは、新潟県燕市の武田金型製作所です。
新潟県燕(つばめ)市は、17世紀の初めに、代官の大谷清兵衛が、農民の副業として和釘(わくぎ)製造を取り入れました。
注:代官は「お主も悪(ワル)よのう」で有名ですね。
ここから、燕市は金属加工製品の一大産地となります。金属製洋食器(スプーン、フォーク)などの90%は燕市で作られているとか。「金属製洋食器」でググると3位までは、「新潟県燕市」の文字が見えるので、なるほど、と思わされます。
金型とは
金型とは、素材の塑性または流動性の性質を利用し成形加工して製品を得るための、主として金属素材を用いてつくった型を総称します。
例えば、自動車のボディーは、金属板をプレス金型によって成形加工することで出来上がります。また、電話機など樹脂製品はプラスチック材料を金型によって射出成形することで出来上がります。このように金属、プラスチック、ゴム、ガラス等の素材を、それぞれ目的とする製品の成形加工用に使用されるものが金型で、金型の品質如何が製品の良否を決定づけるものなのです。したがって、金型は製品の産みの親などといわれています。
難しい言葉が並んでますね。
まず塑性(そせい)とは、材料に大きな力を加えて変形させた時に、その形を保つ性質のことです。金属に大きな力を加えて薄い金属の板を変形させてキッチンにある鍋ができます。
流動性とは、物質の流れ動きやすさを言います。金属やプラスチックは、高熱を加えるとドロドロに溶け出すので、それを金型に流し込んで成形(形をつくる)します。
「ザ!鉄腕!DASH!!」溶鉱炉を作って、金属を溶かしてましたね。
マジックメタル
さて、武田金型製作所は、上記の金型を作る町工場です。
「マジックメタル」は、燕市の技術を見てもらうための展示会に出すために作りました。
普通は、自社製品を展示しますよね。牛乳を作っているなら、それを展示し、試飲してもらうとか、牛乳パックを作っているなら、そのパックのできるまでの工程図とともにパックそのものを展示するでしょう。
でも、武田金型製作所は、金型を作っているので、それを展示しても誰にもわかりません。
金型を作る側の人、毎日金型を使って何かを作っている人なら少しくらいわかるかも、ですが、それ以外の人には全くわからないでしょう。
そこで、「自社の技術の精度のわかるものを」と考えたのだそうです。
金属を削り、文字の形にくり抜き、別の金属を文字の形に作り上げる、ことによってマジックメタルは出来上がっています。
精度は、1000分の3ミリです。100分の1ミリ程度では、隙間が見えてしまうのだそうです。
昔、プラスチックの加工をした経験があります。(ただの工員です。)なので、100分の1ミリなら意識したことがありますが、1000分の3ミリとなると想像もできませんね。
武田社長の話
武田社長は、燕市で老舗の金型製造会社に勤め、金型の作り方を学んで、23歳で独立して今があるのだそうです。23歳って早くないですか。びっくりですね。
そこから、42年も続いているのですから、製造業としては優秀だと思います。
ただ、社長によると、「大手メーカーでは技術が必要な設計段階は、金型を当社に発注するが、大量生産に移る段階では、中国の安い工場に切り替えてしまう」などということもあるのだそうです。
そうなると、日本に技術が残らなくなる・・・と危惧されています。
日本のものづくりの技術は、世界をリードするのですが、利益のためにコストを落としたがるのが企業なので、そうなるのでしょうね。
また、ものづくりをやりたい人が減っていると感じているようで、人材募集にも色々と工夫が必要だそうです。
日本の技術を残すと言う観点からも、行政の支援が必要だとおっしゃっています。
世界に冠たる、「ものづくりの日本」を継続するために、国あげて協力できるといいですね。
まとめ
1月24日、ザワつく!金曜日 日本の職人技が生み出した魔法の金属&日本全国の詰め放題!から、「武田金型製作所」「金型とは」「マジックメタル」「武田社長の話」をまとめました。
中国の安い金型に仕事を取られたり、ものづくりをやりたい人が減って、技術が残らないのではと、不安があることもわかりました。
ものづくり日本が、中国なんかに負けずに継続できるといいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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