数年前に父親ががんで他界しました。それもあり、がんの治療には関心を持っています。

先日、オプジーボというがん治療薬について知り、詳しく調べてみました。

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オプジーボとは

小野薬品工業(大阪市中央区)が平成26年にメラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬として製造販売の承認を取り、昨年12月に切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの治療にも追加承認されました。製品名:オプジーボ、一般名(化学名):ニボルマブです。

 

メラノーマ

悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)とも呼ばれる皮膚がんです。メラニンを作る色素細胞ががん化したと考えられています。メラノーマは、がんの中でも転移の頻度が高く、死亡率の高いがんです。

  1. 皮膚の表面の表皮に発症し、皮膚の奥にも成長、真皮に届くと、リンパや血管を通じて全身に転移する。
  2. メラノーマは手足に発症しやすい。特に足裏に発症しやすいため気づきにくい。
  3. 短期間で大きくなる、ほくろやシミとは大きく異る。
  4. 直径7ミリくらいを超えると転移しやすくなる。
  5. 抗がん剤がほとんど効かない。転移したメラノーマの治療は困難になる。

メラノーマの見分け方は以下です。

  1. 毛が生えているか、メラノーマの悪性細胞は、毛の細胞を破壊するので毛が生えていれば良性と言える。
  2. ほくろは急激に広がらない、広がるようなら悪性と判断し、診察を受ける。

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オプジーボの働き

オプジーボは、従来の抗がん剤や分子標的薬のように癌細胞を直接叩くのではありません。

人体には、がん化した細胞を見つけ、排除する免疫監視機構が働いています。

  1. リンパ球のT細胞は、がん化した細胞上のがん抗原を認識し、死滅させようとする。
  2. がん細胞は、免疫から逃避する仕組みがあり、T細胞の働きにブレーキをかける。
  3. オプジーボは、この免疫逃避の仕組みを阻止して、T細胞のアクセルを踏む。
  4. 免疫チェックポイント阻害剤またはPD-1阻害剤とも呼ばれる。

このような働きで、手術、放射線、化学療法に次ぐ第四の治療法と期待されています。

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オプジーボの薬価は

非常に高価な薬品ですね。
点滴静注 100mgで729,849円、20mgで150,200円となっています。

体重60kgの患者に1年間投与(2週間おきに26回)すると約3500万円になるのだそうです。

詳細に書きますと、肺がん患者への用量は「体重1㎏あたりにオプジーボ3mgを2週間間隔で投与」となります。60kgの患者さんだと180mgを26回になるので3410万を超えていますね。

そのため、財務省の財政制度審議会で取り上げられているようです。

オプジーボの薬価の問題は

1年間に投与する薬価が3500万円になると書きましたが、医療費の自己負担額が一定以上になると軽減される高額医療費制度があり、患者の自己負担は、月に8万円程度で済むようです。

不足の部分を患者が加入する医療保険、国や自治体の公費で補うことになります。

オプジーボを適用される非小細胞肺がん患者は年10万人強だそうで、そのうち半分の5万人が1年間投与を受けると、薬代だけで1兆7500億円になります。

日本の年間医療費約40兆円のうち約10兆円とされる薬剤費が、2割近く跳ね上がることになります。そのため、

  1. 患者の自己負担制にして金がなければ高い薬は使えない様にする。
  2. 75歳以上はオプジーボを使えなくするなど、年齢制限をする。

などの方策が話題になっています。

命をかけて戦う患者に高額を要求できるのか、年齢制限で見放すことができるのかと大変困難な判断になるのでしょうね。

 

オプジーボの効果

オプジーボの効果は、臨床試験の結果で、20%の患者への効果が認められています。これは従来の抗がん剤よりも高いそうです。

また、嘔吐・脱毛等もなく、従来の抗がん剤によるような一般的な副作用もないそうです。

ただ、20%の患者に効果があっても裏返せば80%の患者に効果がないことであり、効果がなければ新たな治療に変えなければなりません。

ところが、オプジーボは効果を判定するのが2週間おきの投与を6回終えてからということになり、3ヶ月を経過しないと効果の判定ができないようで、大変もどかしい思いをされるようです。

なんとか、この薬の薬価が解決されて、患者様が安心して治療を受けることができるようになることを願うばかりです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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