旅の恥はかき捨ての意味が違う?

日本語

スポンサーリンク

ことわざ雑学の本を読んでいたら、新たな発見がありました。

旅の恥はかき捨てってありますよね。この意味を全く誤解していました。

スポンサーリンク


旅の恥はかき捨て

「旅先では知った人もいないから、地元ではできないちょっと大胆なこともしてしまう」、あるいは「ちょっと大胆なことをやっちゃっても良いんじゃない」くらいの意味合いだと思っていたのですが・・・・。

しかーし、この本によればですね。

「旅の恥はかき捨て」と言うことわざの出来た時代は、情報も十分でなく見知らぬ土地に行って、習慣や風習の違いなどから思わぬ失敗をしてしまうかもしれない。

それは、初めての土地に戸惑っての失敗なのだから、別に恥じ入る必要はない、というところから生まれたことわざである。

失敗してしまった旅人は、「不慣れでごめんなさい。みっともないですね。」と思い、現地の人は「知らなかったのだから仕方がないよ。恥ずかしいことではありませんよ。」と許す。そういった関係を表したことわざのはずである。

とあるのです。

よく考えてみると、「旅先では知った人がいないから、大胆なことしてしまえ。」って解釈だとなんでこんなことわざができたの?って思ってしまいますよね。

この本の解釈だったら、いかにも日本的な気遣いの結果で納得でした。


ネットでは

で、「旅の恥はかき捨て」でググって見ると検索結果の1ページには、全部最初の解説なんですよ。

旅先では知る人もいないし、長く滞在するわけでもないから、恥をかいてもその場限りのものである。

(大辞林 第三版の解説)

なんてあって、もうこの解釈の方が成立してしまっているみたいです。

でも、検索結果をあちこち見ますと、前項の疑問と同じように、

旅行先だからといって「恥さらしなことをしても良し」みたいな諺が存在するのがふしぎなのです。

と疑問を呈している方がおられました。私は、今まで疑問に思っていなかったのですが、感性の鋭い方もおられるのだと思った次第です。

続けて、検索結果を見ていきますと、2ページ目くらいにここで紹介しました意味合いを說明されているブログもあり、安心しました。

言葉は、社会の流れで変わっていくので、間違った解釈が独り歩きするのも仕方ない面はあるのでしょうね。

ただその結果、旅行先で「旅の恥はかき捨て」とも言うし・・・となって観光地で落書きしたり、ホテルの備品を持って帰ったりなんてことになったら恥ずかしいことです。そう思うと、残念な解釈になってしまったものですね。

気遣いのある意味で使って行きたいと思いました。

「旅の恥はかき捨て」が間違った意味で定着した結果、「後は野となれ山となれ」が類義語として定着してしまったようです。こちらもご一読いただけると嬉しいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


スポンサーリンク

コメント

  1. […] 「旅の恥はかき捨て」の意味が、間違ってとらえられているという説があるのです。 […]

タイトルとURLをコピーしました