けれん味のない?けれん味たっぷり?どんな意味なのか

古い映画をBSで見ていたら、映画評論家が言うのです。
「この監督はけれん味たっぷりだから・・・」

けれん味たっぷり??、なんとなくはわかってるつもりでおりますが、子供に聞かれたら説明できません。

で、一度整理してみました。


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けれんとは

”けれん”で検索すると、いきなり表示されるのが

  1. ごまかし、はったり
  2. 義太夫(ぎだゆう)で、法式を破って語ること。また、芝居で、俗受けをねらって演出すること。早替り・宙乗りなど。

ふむ、ちょっと大げさな演出をするってくらいの意味のようですね。

”歌舞伎や人形浄瑠璃などで、見た目本位の奇抜さを狙った演出” ともあります。

スポーツアニメを見ていると、サッカーなんかで、キーパーがアップになります。彼の周囲を炎が取り囲み、その中で彼は考えます。
「どっちだ?上か下か?それとも魔のS字カーブか?」

見ていると、「そんなこと考えてる間にゴールされちゃうじゃないのか」と突っ込み入れたくなりますが、この当たりが”けれん”なのでしょうね。

これが突っ込み通りに、あっという間にゴールされると盛り上がりにかけてしまうのでしょう。

 

このけれんは漢字で書くと、”外連”になります。
漢字を先に出されるととても読めませんね。当て字なんですね。

 

で、”外連(けれん)”を”ケレン”とカタカナで書く人がいますが、これは間違いです。
なぜ間違っているのかは次に書きます。


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ケレンとは

”ケレン”とカタカナで書くと、塗装前の下地処理のことになります。

塗装する時にサビや、前の塗装の皮膜が残っていると、新たに施した塗装が剥がれてしまいます。なので、サンドペーパーやサンダーなどで表面を削ったり、サビを落とすなどの処理を主ないます。

また、表面がきれいでツルツルの状態だと塗料の密着度が低いので、あえてケレンで表面にキズをつけることで密着度を上げることもあります。

この処理がなぜ、”ケレン”なのかと言うと、英語の”クリーン(きれいにする・清潔な)”から来ているのです。

そう言われると納得ですね。

けれん味のない

ごまかしやはったりがない誠実な様子を言うことが多いようです。褒めてると言ってもいいと思います。

ところがその反対言葉はと言うと、

けれん味たっぷり

”けれん味のない”が、褒め言葉なのなら、反対ことばのけれん味たっぷりがけなしているかと言うとそんなこともありません。

先に書きました、「この監督はけれん味たっぷり・・・」は映画評論家が監督をけなしているのではありません。

TVで放送される映画に評論家がケチをつけては視聴率に影響するでしょうし、その評論家は読んでもらえなくなりますよね。

つまり、”けれん味たっぷり”と言ったら、「はったりや大げさな演出で楽しませてくれる・・・」くらいの意味になるのです。

 

どちらにしても持ち上げている意味合いの表現って面白いですね。

 

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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