カンブリア宮殿,売上3倍,正射必中とは?,ジェローム・シュシャンとは?

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1月30日放送カンブリア宮殿【高級チョコの売り上げを3倍にした「正射必中」ビジネス論】

ゴディバジャパンに就任以来、高級チョコレートの売上を3倍!に成長させたジェローム・シュシャン氏、そのビジネスの根底には、弓道で学んだ「正射必中」があるそうです。

ゴディバとは?ジェローム・シュシャン氏とは?その手腕は?売上急成長とは?正射必中とは?・・・を解説しました。

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ゴディバ

ゴディバは、1926年創業のベルギーの有名な、高級チョコレートメーカーです。

ゴディバの名称は、イングランド伝説のゴダイヴァ夫人に由来します。

ゴダイヴァ夫人は、英国の伯爵夫人で伝説では、夫の圧政に抗議して裸で馬に乗ってコヴェントリーの街を行進した・・・とされています。

 

ゴディバのロゴマークもこれにちなんで馬に乗った裸の女性になっているんだそうです。(ウィキペディアより)

 

日本には、1972年に日本橋三越に第1号店を出します。1994年には、ゴディバジャパン株式会社を設立しました。

 

ゴディバのレシピは、世界各国にいる6人のシェフが守ります。新しい試みは、6人全員が味を確認し、初めて世に出せるのだそうです。シェフを増やせば味の基準が守れなくなるため、このようにしているのです。

 

ジェローム・シュシャン

1961年パリ生まれの、ジェローム・シュシャン氏は、2010年、ゴディバジャパン代表取締役社長に就任、コンビニ展開その他で手腕を発揮します。

 

お客様に「ラグジュアリー(豪華な)体験」をして頂くことが目的だと言います。

あらたまって、デパートや専門店に行かなくても、仕事の帰りや夜遅くでも、コンビニで、ゴディバと言う高級チョコレートに出会う事ができるということですね。

「お客様目線で、アクセシブブルな(手軽に行ける)ラグジャリー体験をしていただく」と語ります。確かに、コンビニなら手近で深夜でも、ですね。

 

そして、コンビニ展開しても、シュシャン氏が妥協しないのが高級感とクオリティです。

バレンタインチョコレートの販売時には、ゴディバのロゴ入りの専用の紙袋をつけることを絶対条件にしたんだそうです。

確かにコンビニの白いポリ袋では、絵になりませんよね。”デパートで買って来ました”って見える袋だから、あげる側も貰う側も「ラグジュアリー体験」ができるのでしょう。

 

シュシャン氏は、リヤドロジャパンの代表取締役社長時代に、リヤドロの雛人形や五月人形を提案し、ヒットさせてもいます。

「スペイン製の日本人形など、日本では絶対に売れない」と言われたそうですが、新聞への全面広告やテレビCMなどを展開し、30万円以上する高額商品が、かつてないほどの売れ行きだったそうです。

 

リアドロは、スペインの陶器のフィギュアです。オークション等で見かけますが、芸者のフィギュアとか、雛人形(お内裏様にお雛様)とかがあるのです。

遠いスペインで誰が考えるのだろうと思っていたのですが、この人が仕掛けていたんですね。

 

売上3倍

シュシャン氏の手腕は、売上の驚異的な成長で明らかです。

日本は、GODIVAのチョコレートが世界一売れる国だそうで、年間売上は400億円にもなります。しかも、この7年間で国内売り上げは、3倍に急成長です。

 

義理チョコ広告

2018年、ゴディバは、バレンタインデーに向けて日経新聞に広告を出します。

「日本は義理チョコをやめよう」・・・ぶっ飛んでますね。チョコレートメーカーが言うんですから・・・。

この広告を手掛けたクリエイティブ・ディレクターによると、

  • バレンタインデーは多くの女性にとってプレッシャーなのでは?
  • バレンタインデーが休日だと売上が大幅に下る(休みだからチョコを贈らなくて良い、と女性がほっとしてるのでは?)
  • みんながあげているから私も、と同調圧力があるのでは?

などなどの考えがあり、ゴディバがこの広告を採用すれば、その年のバレンタインの話題を独占できると考え、見事採用されました。

 

広告への反応は、様々だったようです。

  • よく言ってくれた
  • これホントにそう思う
  • 義理チョコだって、中高生にとっては楽しみ
  • 義理チョコに見せかけて本命をあげたことがある、なくさないで
  • あげるのが楽しいから、義理チョコあっていい

ゴディバの広報は、「バレンタインは、貰う側でなく、あげる側が楽しむべきだと思う。あげる女性が楽しいなら続けていただければいい。義理チョコが苦痛になっている方はやめてしまったほうがいいのでは。」

苦痛に感じる女性が義理チョコをやめるきっかけになれば、と言うことでしょうね。

そうして、バレンタインデーを苦痛に思う女性が減れば、みんながバレンタインデーをもっと好きになって楽しめるのでは?との提案ですね。素晴らしいです。

 

正射必中

「正射必中(せいしゃひっちゅう)」とは、「正しい射法で射(い)られた矢は必ず中(あた)るという意味で弓道の言葉なんだそうです。

 

弓道を学んだシュシャン氏は、これをビジネスに活かします。「正しい仕事をすれば結果はついてくる」との信念なんだそうです。

 

アーチェリーは的を狙って射って、当たれば点数になる競技です。弓道は、それと違い、正しい姿勢、正しい射法で射ったかどうかを問われます。

ここから、結果を出すことができても再現できなければダメ、正しいビジネスを行い、継続して結果を出す、ということです。

シュシャン氏は、結果でなくプロセスを求めます。まさに正しい姿勢・正しい射法に繋がりますね。

ここでは、姿勢と射法の二つしか言ってませんが、弓道には、「射法八節」があります。

弓を引く動作は「射法八節」という、八つの節に分けられます。

1つひとつを正しく組み立てることになっていますが、
それは別々の動きではありません。
この八節を始めから終わりまで一連の動作で、一貫した流れのように、正確に行うことによって的中率は高くなるのです。 公益財団法人全日本弓道連盟

 

日本には、弓道場が1,000以上あるそうです。弓道で心を磨くのも良いかもしれません。姿勢もよくなりそうですね。

 

まとめ

1月30日放送カンブリア宮殿【高級チョコの売り上げを3倍にした「正射必中」ビジネス論】より、ゴディバ、代表取締役ジェローム・シュシャン氏とその手腕、義理チョコ広告、正射必中について解説しました。

日本の武道を外国の方が学ばれ、ビジネスに生かされ、素晴らしい業績を上げておられるのは、誇らしいものですね。日本人も武道を初めとして、日本の歴史を知るべきだと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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